Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

KF弦(Savarez) を張る  

長くリュートをやっていて、始めの頃はギター弦と同じ作りのナイロン弦と巻弦しかなかった、それが普通だと思い、巻弦がボケてくると張り替えたりしていた。m
その後、J.M.モレーノ、パウル・ベイエルなどガット弦を用い、その特徴を捉えた録音が出るようになって、ふくよかで深々とした低音に魅力を感じた。
j m mo weiss
動画:S.L.Weiss - Fantasia in c minor(Jose Miguel Moreno)
そして近年、N.ノースがKF弦を用いて録音、
N N weiss sar
動画:S.L.Weiss -Sarabande from Partita in G minor(N.North)
リュートのバス弦がオクターヴにしてあるのは、太い弦はもっぱら低音成分を担い、オクターヴ弦が倍音をのせて音のラインを明確にするという役割分担だと実感した。
SPで言うと、巻弦はフルレンジ的鳴り方で、ガットやKF弦はウーファー的だ、ウォームで力感のある低音が短く鳴る。
004e.jpg
"低音成分"のイメージ
以下、そんな鳴り方が好み、という前提の話になる・・

昨日届いたSavarezのKF弦(フロロカーボン)だが、いずれも⑤コース以下の低音に使うものばかり。パッケージから出すと、Φ0.74㎜あたりの細いのは無色半透明で呉羽のシーガーエースそっくり、Φ0.95㎜になるとやや黄色の半透明で、万鮪かキルシュナーのガット弦みたい、
kf74a.jpgkf95a.jpg
Φ1.01㎜以上になると黄色で、研磨によるツヤ無し状態、太いのはまさにガット風の外見。
kf 108akeiryo KF
まず弦の重さと長さを計測した、いずれもフロロカーボンの比重と確認。製品番は実径に基くもので、* KF095A=Φ0.95㎜ガット換算Φ1.12㎜のように選定する必要がある。
原材料は日本製だそうで、質的には呉羽のシーガー、万鮪と同じと言える、混合で張っても区別つかない。無研磨の細い弦は原材料の良い部分を使っているようだし、研磨弦も特に振動状態に問題はない。さらにゲージのラインアップが細かいので適切なものが選べるのが利点だ。
参考:music-strings onlineshop
ガットやKFを活かすも殺すも楽器の性質しだいで、張るならこれらの弦の特性を音に変換できる楽器だ。手元の楽器ではM.オッティガーの13コースと11コース、もう一つ英国製11コース、松尾7コース、の4つで好ましい結果が出る。
今回特に気に入ったのが、13コースluteの⑪コース"C"に張ったKF160Aだ、万鮪よりさらにソフトで深い感じが良い、これはちょっと材質が違うかも?
m o 13clute
001c_201705071252076db.jpg
*太い弦はブリッジやペグに巻く部分を細く削ると巻きやすい
7c.luteの⑤コースもKF095Aに替えてみた、⑥コースは万鮪だが質感は同じ、
ma 7c lute
振動が良く、ふくよかな低音ユニゾンにハマる^^vヴィウェラもこの鳴り方は合うだろう。

PS.以前から万鮪のラインナップが釣糸としてはやけに細かく揃っていると思ったが、
manyu_20170507232528d75.jpg
manyu03.jpg
KFはハープ、ギター、ウクレレ、リュートなどの弦、さらにテニスラケットほか原材料として多方面の需要が関係しているかもしれない?

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: リュート

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コメント

詳しい情報を有難うございます。

結局、KF弦は万鮪に近い特徴を有しているということですね。
万鮪を試した時に低音の力感はともかく、音色が私の好みと違ってヴォワッとしている感じでした。これはオクターブ弦に同じフロロカーボンのシーガーを張っているからですかね?
「太い弦はもっぱら低音成分を担い、オクターヴ弦が倍音をのせて音のラインを明確にするという役割分担」という表現は非常に分かりやすいです。

LUTE #- | URL
2017/05/08 06:14 | edit

LUTEさん こんにちは

オクターヴなど細い弦にシーガーを使うと、暗めの音色になるので、ナイルガットをおもに使いますね、個々の楽器の響き方に応じてですが。

>ヴォワッとしている感じ
こうした昔風の響きを求めるもよし、現代ならではの響きにするもよし、選択肢があって、リュートをやる面白いところですね。

michael #xNtCea2Y | URL
2017/05/08 10:36 | edit

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