Micha クラシックとリュートの楽しみ

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銀河ウォッチング 6  

ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が捉えた多くの銀河を見ていると、どうしてこんな形をしているのか、ピンとくるものもあれば、天体物理学者も悩まされる奇妙なものまで様々・・;
エドウィン・ハッブルが銀河の形の分類を一通り決めているが、HSTの詳細な画像が得られるようになって、実際には単純に区分はできないだろう。
Hubble_sequence 02
E.ハッブルによる銀河分類

今回は塵のリングを持った、楕円状(又はレンズ状)銀河に注目した。
以前にも取り上げた、NGC5866(りゅう座、4400万光年)は一応レンズ状銀河(SO)とされているが、渦巻銀河である可能性もあるらしい。
NGC5866_20170517094659fc1.jpg
NGC5866(HST)
中央を暗い塵の筋が横切り、その延長に明るい(若い)星の層が見られる、これらはバルジを囲む円盤のようだが、真横から見ているため真の構造はわかり難い。

もう一つ、NGC4710(かみのけ座、6500万光年)は先のNGC5866によく似た姿をしていて、同じような経緯を辿ったように思われる、
ngc4710.jpg
NGC4710(HST)
異なるのは塵の帯がやや乱れて毛羽立ちが多いこと、またバルジの位置に謎の「X型構造」が微かに見られること。
ngc4710b.jpg

よくわからないのが、NGC2787である、分類はあらたに設けられた、棒状レンズ状銀河(SB0)とされている、
web_print.jpg
NGC2787(HST)
中心が明るく、全体には楕円銀河の中に塵の巻き込んだ渦、若しくはリングが見えている、中心に「棒状の構造体」があるとのことだが、画像からそれらしき様子はわからない?

次はお馴染みのソンブレロ銀河(M104:おとめ座、4600万光年)、つくづく珍しい姿で、こんな観測対象が近傍宇宙にあるのも幸運である、
M104 subaruM104 red
M104(すばる望遠鏡)               M104(赤外線撮影、スピッツァーST)
過去には渦巻銀河と見られていたが、渦巻き構造はなく、楕円銀河の中に塵のリングが収まっている、ハロー内には球状星団が非常に多く(数千個)あるのも特徴、一説には楕円銀河が初期宇宙の銀河フィラメントに多く存在したガスや塵を大量に取り込んだ結果だとされるが、矛盾のない説明は難しいようだ。
NGC7049(1億光年)などはまた違う類なのだろうか?
NGC7049_20170517095508efc.jpg
NGC7049(HST)

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: 宇宙・天体

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