Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

R.ポッジャー:バッハ「シャコンヌ」BWV1004(vn)  

バッハの無伴奏vnパルティータNo.2ニ短調(BWV1004)の終曲シャコンヌはvnのみならずピアノ、クラシックギター、さらに奏者によってはリュートでも演奏される超名曲だ。(*個人的にはちょっと内容が重すぎる作品だが;)バッハの手稿譜に対し、各奏者がどんな姿勢で取り組んでいるかも興味深いところ。m
手元にある盤からまず、レイチェル・ポッジャーのバロックvnによる演奏を聴く。
(ヴァイオリンには詳しくないので推測多し^^;)
r p bwv1004
BWV1001、1002、1004のアルバム
レイチェル・ポッジャー:バロックvn
使用楽器:1739年、ジェノヴァのペザリニウス作
1998年 CHANNEL CLASSICS

シャコンヌ始まりのテーマの演奏がまず印象づけるが、ポッジャーはしなやかに粘る味わい、バッハの手稿譜のスラーやレガート記号の付いたところ、無いところの表情づけを忠実に弾き分ける、ロマン派的な大袈裟な強弱法、アゴーギグはなく、透明な音色で明快に通す。
さて、[89]から[120]まで長いアルペッジョ指定された部分が続く、一つの聴きどころだが、手稿譜は始めの1拍分のみ、アルペッジョ・パターンが記されているのみで、後は構成音と基本リズムが書いてあるだけ、
bwv1004 a
3声の部分は始めのようなパターンで行けそうだが、4声の部分がでてくる、いかに弾くかは奏者に委ねるところ、重音で2声一緒に弾いたり、半拍を6連符に分けたり、のちのvn奏者が実用版として書いた楽譜は多くあるようだが、
bwv1004 d
6連符にした例
ここは奏者のオリジナルを期待したい、ポッジャーは6連符で対応のようだ(素早くてよく聴き取れないが;)。
[201]~[207]も短いが同様にアルペッジョ指定があり、ここは4声が続く、
bwv1004 b
因みにこんなパターンの楽譜もあるようで、よく耳にするが、
bwv1004 c
あまり「アルペッジョ」という感覚じゃない、
ポッジャーはここも6連符で鮮やかに決め、終結に向け、穏やかに治める、好演の1枚だ。

PS.動画をいくつかあさってみた、
Viktoria Mullovaのバロックvnでの演奏、これは室内的で気張らず、弓をいっぱいに使わず、撥弦楽器の減衰する音を補うようで味わい深い。アルペッジョの4声部分は重音に見える?
v m bwv1004
動画:Viktoria Mullova: Chaconne (J.S. Bach BMV 1004)

Hilary Hahnはゆっくり目で端正だが、平坦に伸びた運弓の音は好みじゃない。
動画:J.S.Bach - Chaconne, BWV 1004 Hilary Hahn

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: J.S.バッハ

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