Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

星の絶対等級  

一昨日は宇宙の距離単位について書いたが、絶対等級というのにも興味が湧く、m
ある恒星がちょうど1.0等の明るさに見えるとする、それが20光年の距離にあるとして、その星を、絶対等級を決める基準距離:10パーセク(約32.6光年)に持ってくれば、2.06等になる、また同じ1.0等に見えて1000光年の距離にある星なら、絶対等級は-6.3等と、極めて明るくなる(マイナスが付くと明るさを増す)・・同じ基準距離に置くことで、恒星の本来の明るさ(エネルギー)を知ることができる。
こんな計算が下の式でできる。べつに計算せずとも、データはいくらでも検索できるが、面白い^^観測衛星ヒッパルコス、ガイアによって、星の視等級と距離は正確にわかってきたので、この計算をするだけだ。
① M=m+5-5*log10d (*視等級と距離から計算)
② M=m+5+5*log10p (*視等級と年周視差から計算)
 M:絶対等級、d:距離pc、p:年周視差"、m:視等級(見かけの明るさ)

excel.計算表

太陽を除いて、全天で一番明るい恒星、シリウスは②の式で以下のとおり、
keisan 00
絶対等級Mは1.43となった、明るいのは近いためで、巨星というわけではない、

一番近い恒星、プロキシマ・ケンタウリは視等級m:11.13、年周視差p:0.768秒、②の式で絶対等級Mは15.56となった、暗い赤色矮星だ。
Proxima_Centauri_20170601100327395.jpg
プロキシマ・ケンタウリ(HST)

年老いた巨星アンタレスは視等級m:0.91、距離d:553.48光年で、絶対等級Mは-5.23となった、32.6光年の距離にあれば、すごく明るい。

はくちょう座のデネブも一等星に入る明るい星だが、①の式で以下のとおり、
keisan02.jpg sankou.jpg
距離dが非常に遠く、絶対等級Mは-6.93にもなる白色超巨星である。
因みに金星の視等級の最大が-4.7だが、アンタレスやデネブは32.6光年の距離にあってもそれを大きく上回る!
*絶対等級がわかっていれば、この計算で星を任意の距離に持ってきた視等級が出る、
③m=M-5+5*log10d
"1光年"くらいに近づけてみると面白い^^

絶対等級で概ね星の実際の明るさとエネルギーは掴めるが、以上は可視光の範囲での比較である、紫外線、X線など可視光以外のエネルギーも含めた、輻射絶対等級というのがあり、本当の恒星のエネルギーを表す。大マゼラン雲にある観測史上最大の質量を持つ恒星、R136a1は輻射絶対等級が-11.9になるそうだ、可視光より紫外線のエネルギーが高いらしい、
R136a1 b
R136a1.jpg
手前から、赤色矮星、太陽、B型主系列星、R136a1
R136a1は極めて大質量なため、寿命は短く、極超新星となって最後を迎えるとされる、

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: 宇宙・天体

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コメント

こんばんは。初めまして^^
いつも興味深く楽しく読ませていただいています。
実は私はミードのLX200という望遠鏡を持っている。
かなり前は天文少年でした。(笑
クラッシックも大好きなんです。レコードもかなりの
枚数あります。
楽器を演奏できてうらやましいです。
娘にはバイオリンを習わせていますが。。(笑
なかなか更新できなくて申し訳ありません。
よろしくです。おやすみなさい。^^

moon #- | URL
2017/06/02 23:53 | edit

moonさま 初めまして、こんばんは
いつもご訪問ありがとうございます。

>LX200
じつに本格的な機材をお持ちですね!
天文少年でクラシックもお好きとは、頼もしい味方です^^v
お子様のvn上達も楽しみですね、

ブログもゆっくり楽しみに拝見していきます、
よろしくお願いします。

michael #xNtCea2Y | URL
2017/06/03 00:27 | edit

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