Micha クラシックとリュートの楽しみ

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B.ハイティンク:ブラームス 交響曲No.3  

ブラームスのオーケストラ作品は室内楽のように緊密だとよく言われるが、交響曲No.3など聴くと本当にそう思う、多くのパートが一人の奏者のように息を繋げたアンサンブルのようだ。
今日はB.ハイティンク指揮、ロンドン響のライヴCD、ホールの響きはあまりないが、弦楽の表情がよく聴き取れる。
hai bra sym3
ベルナルト・ハイティンク指揮
ロンドン交響楽団 2003年


交響曲第3番ヘ長調op.90
誇張した所なく、端正な演奏、弦楽が味わい深い、複雑な構成の内声もよく聴ける、
第一楽章 アレグロ・コン・ブリオ、4分の6拍子、勇壮な始まりだが、穏やかで繊細な部分が多い、内声の弦などはシンコペーションで和声を入れることが多く、
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3連符系の変拍子となったり、パッセージが別パートに受け渡される所が多い、
[36]からは4分の9拍子となり、klar.が第二主題を奏で、va、vc2が和声を弾くが、
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vaは拍の頭を避けた絡みになる、[49]で6拍子にもどる。
展開部の[77]からはvaとvcが6拍子型になった第二主題を深く奏で、
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vn1,2はリズムの頭から生じた波紋のように聴こえる、リズム上も単純ではない音の織り込みが何とも深い味わいとなる。
[187]から、f marcatoとなり、ここで加速気味に畳み込む演奏もあるが、ハイティンクはテンポは維持し、じりじりと白熱させる。
第二楽章 アンダンテらしく、あまり引っ張らず素朴な雰囲気で始める、やはりスコアをみるとそれまで気づかなかったような、ppの微かな音まで各パートの複雑な織り込みがされている、[80]から、管が引き付け、弦パートはppであまり耳に飛び込まないが細かな受け継ぎなどで深みを作っている。[40]からの主題は終楽章にも出てくる。
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第三楽章 ポコ アレグレット、有名な主題をvcが弾き、vn1,2とvaは、pp leggieroで目立たない細やかな声部を絡ませている、
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じつに襞の細かい味わい。
終楽章 アレグロ、ヘ短調の不安な動機で始まる、最も熱気を持つ楽章、 [19]で第二楽章で予告された動機がppで出る、
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ハイティンクは比較的落ち着いたテンポで引き締め、[167]のffに向けても、じりじり、整然と歩を進める、作品そのものをしっかり聴かせる正統な演奏だと思う。

ご覧いただき ありがとうございました。
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category: ブラームス

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コメント

こんばんは。

michaelさん、こんばんは。

ハイティンク、もうかなりの高齢ですが、相変わらず精力的に活動していて凄いと思います。僕はここ数年ようやくハイティンクを聴くようになりましたが、若い頃から最近のものまでどれを取っても安心して聴けるクオリティの高さに感心します。

https://www.youtube.com/watch?v=HjMyx06nR5M
ちょうどブラームスの3番を題材に指揮を教えているビデオがありました。(すでにご覧になっていらっしゃいましたら、ご放念を。)

ばけぺん #- | URL
2017/06/11 21:53 | edit

ばけぺんさん こんばんは

動画の紹介ありがとうございます、とても興味深いですv

昔はインパクトの強い演奏を好んで聴きあさったこともありますが、この頃はハイティンクのような演奏がすっかり好みになりました。
確かに若い頃の録音からして、じっくりと聴けますね。

michael #xNtCea2Y | URL
2017/06/11 23:40 | edit

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