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EHT:ブラックホール直接撮影に挑戦  

一昨日の続きです。m
数年前から計画されていたことだが、2017年4月4日から10日間でブラックホールの直接撮影の試みが国際チームにより実施された、結果がわかるのは数か月後になるそうだ;
できれば可視光で見たいところだが、途中にガスや塵など視界を遮るものが多くて無理、そこで障害物を掻い潜ってくる電波で見る、しかし、電波は波長が長いので、解像度を上げるには極めて大きな電波望遠鏡を必要とする、そこで考えられたのが、離れた場所の既存の電波望遠鏡を干渉計として連動させ、データを合成すると、超大口径に匹敵する解像度を得られるという方法だ。これを地球サイズに展開したのが、超長基線干渉計:VLBI(Very Long Baseline Interferometry)である、
vlbi2.jpg
VLBI説明資料:国立天文台
VLBIはリアルタイムでの合成処理が出来ないので、各地のデータをレコーダーで持ち寄って合成作業がされる、この方法で行ったのが今回の事象の地平線望遠鏡:EHT(Event Horizon Telescope)計画だ。
EHT map
事象の地平線望遠鏡:EHT(Event Horizon Telescope)map
alma.jpg
EHTの一員、アルマ望遠鏡
使われる電波はサブミリ波で、水蒸気の妨げを受けるため、全地点の天候が良いことが条件で観測上の難点、また各地から持ち寄ったレコーダーのデータが膨大で、観測時刻を正確に相関させて合成しないと画像にならないので、あとの作業が大変なようだ。数か月後、合成により価値ある結果が出なければネットワークを拡大して再観測も予定されている。観測対象は以前から狙っていた、銀河系中心のいて座Aスターと活動銀河M87の超大質量BHである、
X-RayFlare-BlackHole-MilkyWay.jpg
いて座Aスター(銀河系中心 27100光年)
M87.jpg
M87(おとめ座 6000万光年)
いずれも実視径が大きく観測しやすいと見込まれる。はたして今回、満足のいく結果が得られるだろうか?理論に基づいた多くの想像図があるが、
BH06.jpgBH05.jpg
想像図:(左)国立天文台ほか
これらのどれに近いだろうか、あるいはまったく予想外?^^;自転に対する見る角度でも違うと思われるが、どの図も高速自転等によるドップラー効果は共通のようだ。
BH 02
一般相対性理論によれば、上図中央のように円形に見える予測だが、左のように縦に引き伸ばされて見えたり、右のように横長に見えるかもしれない、この見え方でBHの物理法則がわかるかもしれない。BHは高速で自転しているらしいが、それは銀河の自転軸と一致するのか?そうであれば銀河系のいて座Aスターは自転の側面(赤道)から見ることになる、M87はジェットの噴き出すところが自転軸だろう。

ご覧いただき ありがとうございました。
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category: 宇宙・天体

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