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小惑星衝突ミッション  

過去には地球に、恐竜ほか多くの種を絶滅させた小惑星衝突があったのは事実、現在わかっているだけで、直径1km以上の近地球小惑星が1000個はあるそうだ、それ以下の小さな小惑星はほとんどわかっていないが、はるかに多いだろう。
観測網を強化させるのも重要だが、いざ、地球に重大な被害を与える軌道をとる小惑星が見つかった際の対応策の一歩として、NASAとESAが2022年に実験を行う予定なのがミッション「AIDA」:Asteroid Impact & Deflection Assessment である。
AIDA03.jpg
ESA
「DART」と名付けた宇宙船を小惑星「ディディモス」の衛星「ディディムーン」に送り、DARTを衝突させる、という計画。
*DARTはDouble Asteroid Redirection Test(二重小惑星リダイレクション試験)の頭文字で、上手く"投げ矢"になっている、連発撃ちなら"Darts"^^ 
*ディディモス(直径750m、岩石質とわかっている)
*ディディムーン(直径160m、12時間でディディモスを一周している、岩石質かどうかはわかっていない)

ナビゲーション,誘導システムで正確に中心を狙う、この小天体に対しインパクタとしてのDARTの質量は微小なものだが、秒速6km程の高速で衝突させ、僅かでも、軌道をずらすことができるかを調べるようだ。物体の運動量は質量×速度なので、速度で質量不足を補える。
dart 06
ESA:動画
you tube:Asteroid Impact Mission
この二重小惑星が選ばれたのは、単独小惑星では軌道の変化を測ることが困難だが、二重小惑星なら相対的位置変化で測れるからだそうだ。
esa you tube

今までにもこうした危険な小天体回避のアイデアはいろいろ聞いた、小天体にイオンエンジン・ロケットを着床させ、徐々に押して軌道をずらす、というのもあったが、着床させるのがまず困難だし、できたとしても、大抵の小天体は自転しているようで、ロケットの噴射方向が定まらない;粉々に粉砕するような爆破も無理だろうし、早い段階でちょっとだけ「玉突き」、というのは単純で一番有効な方法かもしれない、
AIDA01.jpg
ディディムーンが岩石か、硬い氷か、スカスカ状態か、いずれであってもインパクタが突き抜けないかぎり、運動エネルギーは受け取るはず、ただ変形や熱などに変わる損失があるかも?
先々に向けて有効な結果が得られることに期待したい。

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: 宇宙・天体

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コメント

必要なのかもしれませんが

万が一巨大隕石が地球に衝突したら、困るから・・・・・?。
その対策の一環として、実証実験するのでしょうが、これってメチャ自然破壊的行為だと思うわけです。
実際に落ちてくる隕石の軌道を変えるのは、もちろん賛成。
唯、無暗に実験するのはねぇ。
下手をすると、藪蛇になる可能性もありそう。

MK #- | URL
2017/07/06 14:43 | edit

MKさん こんにちは

人間の力で何とかできる技術獲得の、一縷の望みを託した第一歩かとは思いますね、衝突を早い段階で予測する観測技術と、ほんの僅かでも軌道をそらすという手段しか今のところなさそうですし。そのために勝手に天体に手を加えてよいのかという問題はあると思います。ディディムーンが余計危険なことにならないか?そこは細心の注意を払ってのことだと思いますが。

michael #xNtCea2Y | URL
2017/07/06 15:18 | edit

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