Micha クラシック&リュートの楽しみ

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低質量星の脅威  

これまで、系外惑星が多く発見され、ハビタブルゾーンにあるらしいものも見つかっている、特に赤色矮星を廻る地球サイズの惑星が幾つも見つかり、生命の存在も期待されて、ここでも取り上げてきたが、またちょっと翳りのさす情報が入ってきた。

NASAゴダード宇宙飛行センターのChristina Kay氏らの研究チームが、低質量星でハビタブルゾーンが中心に近い惑星系を想定し、中心星からのコロナ質量放出(CME)による影響を調べたところ、低質量星は磁場が強く、CMEが非常に激しいらしい。
近距離にある惑星が"仮に磁気圏を持っていた"としても、それがCMEの圧力で縮小し、大気が露出して剥ぎ取られることになる、大気がなくなれば、水もなくなる。
防御層を失った惑星表面は中心星の放つX線の直撃を受ける、ということだ。
CME.jpg
強いCMEによって大気が剥ぎ取られる想像図(資料:Ron Miller)
今回モデルにしたのは、系外惑星が見つかっている低温の星ペガスス座V374だそうで、太陽系のCMEの情報を当てはめて考えられた、要するに中心星が低温で小さく、ハビタブルゾーンも中心星に近過ぎるのは、生命にとって適さない惑星だということになる。今回は「低質量星」という表現で「赤色矮星」とは表記されていないようだが、同じことと思われる。

trappist03_20170707084020181.jpg
参考:太陽系と赤色矮星「TRAPPIST-1」のハビタブルゾーン(緑色)比較

4月に取り上げた、系外惑星「プロキシマb」の環境予測 でも、過酷な環境らしいことを取り上げたが、今回は大気が剥ぎ取られるという脅威が加わった。
px b
プロキシマb地上の想像図:やはりこのようなの景色は望めないのか?
大気があるかないかくらい、やがてJWSTなどでわかるかもしれない。

地球は太陽に対し十分に距離のあるハビタブルゾーンである、マントル対流があり、磁場を持ち、太陽フレアなどから守るバリアもある、程良く傾いて自転している等々、挙げればきりがないほど奇跡的に好条件が揃っている。

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: 宇宙・天体

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コメント

これ面白いですね。
地球っていろんなパラメーターが本当にたまたまいい形に
そろったところなんですね。
でまたあらゆる要素が影響しあっているんだ・・

unagi #- | URL
2017/07/08 11:09 | edit

unagiさん こんにちは

月も地球の環境を安定させる不可欠な存在のようですしね、これも含め、ほとんど地球と同じ条件が揃うとなると確率は低いでしょうが、恒星が一千億個あるとされる銀河系のどこかに少しはあるかもしれません、遠過ぎて観測できないところに・・;

michael #xNtCea2Y | URL
2017/07/08 13:35 | edit

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