Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

A.ドラティ:ハイドン 交響曲No.85「王妃」  

近年のピリオド・スタイルが浸透した古典派演奏に馴染んだあとでも、ドラティ盤は古臭さを感じない、ピリオドではないが、当時有りがちだった、ロマンティシズムに染まった演奏でもない、R.ランドン版の楽譜を用い、逆に言えば新しい演奏の先駆け的部分も感じる、orch.編成はやや大きいが、ハイドンに相応しいバランスとサウンド作りで、録音含め全曲入念に取り組んだ内容はフィッシャー盤、デイヴィス盤を凌いでいると思う。ホグウッド盤が完結していれば、古楽orch.にも完成度の高い全集ができただろうが。
a d hay 83
アンタル・ドラティ指揮
フィルハーモニア・フンガリカ
1971年 録音


交響曲No.85 変ロ長調「王妃」
第一楽章 Adagioの序奏は付点リズムを持ち、フランス風序曲を意識している、ドラティは付点を二重付点くらいにして、より雰囲気をだす。
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主部、Viaceは快速だ、滑らかにぐっと弱奏で始め、[23]からのfが厚みと切れ味の対比で迫ってくる、[47]からvn部の爽快なトレモロが始まり、
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[52]から低音部が活気強く主題を弾く、
[62]からヘ短調で「告別」に似た第二主題が出てくるが、第一主題と関連付いた形に思える、
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ドラティの「告別」と同じテンポだ、
木管が明瞭で色彩感がある、展開部は第二主題で始め、続いて第一主題がやや瞑想的に扱われ、やがて畳み込む、再現部ではhornやobが明瞭に効いてくる。
第二楽章 変奏形式のRomanceはまさにAllegrettoで、清々しい感覚だ、単に涼しげというだけじゃなく、弱奏との対比で深く引き付ける、後半のflソロが美しい。
メヌエット Allegrettoはフランス好みと思える気品ある主題で、ゆったりと聴かせる、これはもうフィルハーモニア・フンガリカの美音を味わえばよい、
終楽章 Presto 程良い快速、短めに書かれた楽章だが、ドラティは丹念に充実感でまとめる。
you tube hay
you tube:Symphony No.85 "La Reine" A.Dorati Philharmonia Hungarica

ご覧いただき、ありがとうございました。
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