Micha クラシック&リュートの楽しみ

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「高速度星」は大マゼラン雲から?  

空間内を秒速1000kmを超すような速度で移動し、銀河系の重力を振り切って飛び出していくような特異な星があることは以前にも書いた、m
005c.jpg
高速度星
その高速度の起因については様々説があって興味深い。(*今回、高速で移動する"中性子星"は除く)連星系が片方の星を失い、重力の相方がなくなって飛ばされた、あるいは重力の強い天体に接近して、スィングバイの力を得る、等々、今までの説が正しければ、高速度星は天の川銀河のどの方向にも見られてよいはずだが、なぜかほとんどが北半球のしし座、ろくぶんぎ座方向に見つかっているとのこと。
英ケンブリッジ大学 Douglas Boubert氏はこれに疑問をもち、新たな説が考えられた、これら高速度星は隣にある矮小銀河、大マゼラン雲からやってきている、というものだ。
Large Magellanic Cloud
大マゼラン雲:16万光年(ESA)
大マゼラン雲は星形成が活発で、星団の中の連星系からはじき出された星は、大マゼラン雲の質量が天の川銀河の1/10程と小さいため、その重力を振り切って飛び出しやすい、その一部が天の川銀河にやってきている、という可能性だ。また、大マゼラン雲は天の川銀河に対し、秒速400kmで相対的に動いているので、大マゼラン雲起源の星はその速度も維持してやってくる、また、しし座やろくぶんぎ座の方向に偏っているのも説明がつくらしい(図説がないので詳しくは不明)、たしかに高速度になるという点では有力説で興味深い。
Boubert_ioa02.jpg
大マゼラン雲の活発な星生成領域から跳び出す暴走星のイメージ図(資料:Amanda Smith)
(この図の物理的説明はない)

天文衛星ガイアの取得データが来年公開されるが、ガイアは個々の星の動きも捉えているので、そのデータの中に、この説の候補となる星が見つかるかも、と期待されている。

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: 宇宙・天体

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