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遠い天体の"直接撮影"  

今まで見ることの出来なかった天体の姿は、観測データの解析から、理論的(間接的)にその姿を描き出すことも可能だが、どこまで正しいのやら?どうしても"実写"を見るまでは歯痒い思いである;しかし、アルマ望遠鏡が原始惑星系円盤を電波で捉えた時、事前の理論予想図とそっくりだったのに驚いたが、これで確認ができたわけだ。m
TW_20170901111430a16.jpgHL_20170901111431703.jpg
左:うみへび座TW星、右:おうし座HL星 (アルマ望遠鏡)
さらにVLTが光学的にも捉えた、
eso1640b_20170901085728ecf.jpg003_201709011324154c0_20170901173514652.jpg
RX J1615 (画像:ESO)
こちらには陰影も見られ、画面左上が"向こう側"とわかる、
やはり直接、光や電波でその姿を見るのが一番、問答無用の事実である^^

今年に入って興味深かったニュースは、まず6月に天文衛星ガイアの観測データで、多くの星の固有運動に基づく動画が公開された件だ、これも"直接観測"だろう。
過去記事:「esa動画:45万年の星の動き」

次に7月、アルマ望遠鏡が初めて恒星表面を電波で観測、ベテルギウスの表面を高解像度で捉えた件があった、(遠い恒星の表面を見るなんて、昔は夢みたいだったが・・)
過去記事:「アルマが捉えたベテルギウス」

さらに最新のニュースで、ESOのVLTIを用いた観測で、さそり座の赤色超巨星「アンタレス」の表面や大気を捉えたそうだ、VLTIは離れた4台の8.2m望遠鏡で観測した光を干渉させ、超大口径望遠鏡に相当する解像度が得られるシステムだ、
VLTI.jpg
ESO:Very Large Telescope 干渉計(VLTI)
今回、VLTIが高い解像度でアンタレスの表面の様子と大気の動きを捉えた。
eso1726a.jpg
アンタレス eso/VLTI撮影(距離:553.48±113.19光年)
太陽以外の恒星ではベテルギウス以来2例目で、解像度は最高レベルだそうだ。
eso1726c.jpg
アンタレス表面の物質の動きを示した図。赤は地球から遠ざかる方向の動き、青は近づく方向の動き、
(黒は観測ができなかった部分)

ガスは非常に離れた距離まで拡がり、乱流を起こしているらしい、この乱流のプロセスを調べれば、大質量星の進化で最終段階の様子がわかるかもしれない。
eso1726b.jpg
観測に基づく想像イラスト 参考:eso

次に気になるのが、今年4月、VLBIで観測済みで、データの合成作業が待たれるが、「ブラックホール・シャドウ」の直接撮影に成功したかどうか?である;
今のところ、"失敗だった"とかいう報道も聞いていない?;
過去記事:「EHT:ブラックホール直接撮影に挑戦」

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: 宇宙・天体

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