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晩年の星を囲む泡  

太陽の8倍以下の恒星は超新星爆発は起こさないが、一生の終りが近づくと赤色巨星となり、星の"中心の周囲"にあるヘリウム原子核の層が周期的に激しい核融合反応を起こすことがある、この爆発的な反応で大量の物質が放出され、星を包むガスと塵の殻のような構造が作られる。
9月21日、アルマ望遠鏡が捉えた、2700光年にある、ポンプ座U星に拡がるガスの様子が公開された、これもアルマだからこそ可能な高解像度である。m
u-pump-2017.jpg
ポンプ座U星
ガスの泡の半径は太陽-地球間の距離の1万倍だそうで、きれいな球状に拡がっているのは周囲でぶつかる星間物質が均一なためだろう。
ポンプ座U星は炭素星に分類され、HR図でいう漸近巨星分枝星になる、
h r
漸近巨星分枝:右下から左上に繋がる黒線が示す主系列星が年老いてくると、右上に向かって分枝した線の方に向かい低温で明るい赤色巨星となる。
ガスの放出を繰り返して質量を喪失し、元の質量の50~70%を失い、最後は白色矮星となる。

同じくアルマ望遠鏡が以前に捉えた、ちょうこくしつ座R星(距離1500光年)には拡がるガスに渦巻き構造が見られる、
2012sciencealma.jpg
ちょうこくしつ座R星
これは中心星を見えない惑星か褐色矮星が公転していて、放出したガスを横切って疎密の渦を作ったと考えられる。

なお、過去に取り上げたバブル星雲:NGC7635(11000光年)もよく似た形だが、
hs-2016-13-a-large_web_20171003094927827.jpg
NGC7635:HST撮影
こちらは晩年の星ではなく、まだ若い大質量星から出た恒星風が周囲に元々あったガス雲を掃き寄せて濃縮させ、泡状の構造を作っている様子。

なお人間の文明に不可欠な"鉄"は太陽の8倍以上の星で作られ、超新星爆発で次世代の惑星系に供給される。

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: 宇宙・天体

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コメント

こんばんは。

michaelさん、こんばんは。

今の今まで鉄が超新星の爆発によって作り出されること知りませんでした。なんとなく、何か別のものが地中に長い間存在しているとああいうものができるのだと思っていました(>_<)お恥ずかしい限りです。。と言うことは、地球を含む銀河系で、はるか昔に太陽の8倍以上の質量を持つ恒星が爆発したということなんでしょうか?

いつもながら、とんでもなく馬鹿なことを言ってましたらすいません。。

ばけぺん #- | URL
2017/10/03 20:29 | edit

ばけぺんさん こんばんは

鉄のような重い元素は大きな恒星中心部の超高温、高圧な中でしか核融合できない
そうですね。
もっと重い金やプラチナなどは超新星爆発でも無理で、中性子星合体の際に作られ
るそうです。
"鉄"についてはまた記事を書く予定です^^

michael #xNtCea2Y | URL
2017/10/03 21:14 | edit

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