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Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

ナットの溝幅  

リュートの糸倉はなぜ後ろに折れているのか?諸説ありますが、楽器を構えた状態で調弦するとき、ペグが近くなるのは良い、しかしナットへの圧力が強いので調弦がやや合わせ辛い、反面、調弦が合えば、その状態で食い止めている、という効果もあるようです。ちょうど折れるカドになるのがナットで、断面のカーブや弦溝の状態など、調弦の具合に影響します。
11c lute

先般、KF弦に戻したナットの補修をしました、手持ちのリュートは元々、低音弦の溝幅は巻弦の太さに対応していました、近年はガット、KF、Loaded Nylgutなど、径の太いものを使うようになり、溝がそのままでは開放弦で異音を発することがあります、
001a_20171011103304c59.jpg
弦が嵌り込んでいないため、ナット上で振動して、ビーンと"サワリ"みたいな音が出ます、
ぴったりでなくてもよいので、溝が弦を食い止められるように調整します、
002a_20171011103306c73.jpg
この細ヤスリ1本でなんとかなります、拡げ過ぎもいけないので注意してやります、ブリッジの弦穴を拡げるにも重宝です。
yasuri_201710111033081e8.jpg
*径:1.2mm

追記:あとナットの断面の形状も影響しやすいと思います、
001b_20171011143124b48.jpg
ナットのカーブがすぐに下がっていく形なら、弦の振動はナットの端で止まりやすいですが、平坦な部分が長くなっていると端で振動が止めにくいと思います、ギターやテオルボ型のナットはどうしても下図の状態になりますね。

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: Lute

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コメント

大変参考になりました。

 中域にCD弦を張った場合、開放弦がフレットを抑えた場合より音が低い、という現象が出ていました。
 この記事にあるように、弦が溝より太いままだったので振動がナットの部分でも起きる、という事で説明がつく気がしました。
 ナットの溝を太くしてみたいと思います。有難うございました。

LUTE #- | URL
2017/10/11 11:35 | edit

LUTEさん こんにちは

弦の太さが変わると厄介ですね;
追記を少し書きましたが、テオルボ型のナットは特に不具合が起きそうに思いますので、溝の具合で対応するしかないようですね。
私の場合、どうしても具合わるかったら、ナット作り替えのつもりで結構気軽にいじっちゃってます^^;

michael #xNtCea2Y | URL
2017/10/11 14:52 | edit

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