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Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

古楽器の「巻きフレット」  

リュートのメンテナンスを引き受けられる楽器店というのはほとんどありません、難しい部分は製作家さんに頼み、あとは自分でやります。リュートやヴィオラ・ダ・ガンバなどはガット(羊腸)の巻きフレットなので、具合が悪くなれば交換します。m
やり方参照
太いフレットは使わない、という方には関係ない話ですが、0.9㎜以上のフレットをネックのテーパーが利用できないリュートの1ポジションやネックのテーパーの少ない楽器に巻くのはホネです;強く絞めたつもりでも、指板の角で浮き上がっていたり;
Pyramid製やKurschner製のフレットガットが硬質で絞め辛い、ガットを捩ってあるのは確かだが、一見ナイロン弦のような塊状に加工してある;
f gut AK
左:Aquilaは昔のまま、右:Kurschnerは半透明で硬い
Aquila製は良かったけど、いつも注文しているドイツのショップでは扱っていない;

そこで見つけたのが、Toro社(イタリア)のフレットガットです、
toro f guttoro f gut02
"縄"のような仕上がりで結び絞めしやすく、ネックにフィットする、
f gut
Toroは昔ながらのタイプで国内のショップにあり、早くこれにすれば良かった^^;

しかし、手持ちのKurschnerも使わないともったいない、以前、ガットを水で濡らすと柔らかくなったのを思い出し、これでいけるんじゃ?と思った・・
gut_20171115100548cfd.jpg
濡れると径が膨らみ、長さが縮む、乾くと元に戻る(Kurschner)
湘南の古楽器店にもフレットガットの質問をしたところ、同じ答えが返ってきた^^ガンバなども太いのを使うし、

実験:Kurschnerのフレットガットを水に15分くらい浸けると柔らかくなる、余分な水を拭き取り、端に焼き止めを作る(焼いた部分は乾く)、結び目を焼き止めの手前に小さくして寄せる、ネックに巻いて結び目に通し、ぎゅっと引っ張る、
bg f gut01
まだ湿って柔らかい状態、楽器に影響するほどではない、
この状態のまま、よく乾くまで待つ(湿っている間、長さが縮んでいるので、このまま止めると、乾いたら緩んでくる)、乾いたら、あらためて引っ張って焼き止めする。
*逆にtoro製は濡れるとわずかに伸びるので都合良い、
この方法の利点は、ガットが乾いたとき、ネックの形状にフィットした形に固まること。
bg f gut02
新しいバロックギターはナットの高さに余裕があったので、ローポジションのフレットを太いのに替えました。

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: Instruments

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コメント

こんばんは。
昔教えてもらったのは、お湯を沸かしてその湯気にあててから巻く、という方法。
晴れの日より雨の日の方が良いとかも。

キルシュナーは硬いけれど長持ち。
酷いのは○ラミッド。流石に現在使ってる人はいないと思うけど。
すぐヘタれる。

奇士 #nLnvUwLc | URL
2017/11/15 23:12 | edit

奇士さん こんばんは

"P"はもう長く使っていないので、わからないですね;

>雨の日
あとで乾いたら縮んで絞まる、ということかな、
"K"を試した限りは湿ると縮むという逆の傾向でした、
作り方も昔とは変わってきたみたいです。

昔は冬の乾燥で縮み過ぎて切れたりしましたが・・

michael #xNtCea2Y | URL
2017/11/15 23:32 | edit

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