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【新着】G.アントニーニ:ハイドンとクラウスの交響曲  

久しぶりでハイドンの新譜を取り寄せた。ハイドンの生誕300年(2032年)に向けて交響曲全集を録音中のG.アントニーニによる第5集、今回の収録曲は以下のとおり、
F.J.ハイドン(1732-1809) 
 交響曲No.80 ニ短調 Hob.I:80
 交響曲No.81 ト長調 Hob.I:81
ヨーゼフ・マルティン・クラウス(1756-1792)
 交響曲 ハ短調 VB 142
F.J.ハイドン
 交響曲No.19 ニ長調 Hob.I:19
ジョヴァンニ・アントニーニ指揮
バーゼル室内O.(ピリオド楽器)

*日本語のライナーノーツではorch.はイル・ジャルディーノ・アルモニコとなっているが誤り、
j a hay sym
TOWER(在庫わずか)、amazonは在庫切れ、良い演奏とともにハイドン人気の上昇か、
当シリーズの特徴はハイドンと同時代で他の作曲家の作品を必ず1曲含めているところ、これは新鮮で良い企画だ、今回はJ.M.クラウスが入っている、アルバムは「~才気の人~」というふさわしい副題が付いている。

若くして、スウェーデン王室付きの芸術家となったクラウスはヨーロッパ修行の旅に出してもらい、多くの著名な作曲家を訪問し、ウィーンでグルックやハイドンに会った(モーツァルトに会った可能性もある)、その際、ハイドンに献呈したのが、当盤のハ短調 VB 142であり、ハイドンはその直後にNo.80、81を書いている、という関連がある。ハイドンが知人に宛てた手紙に、クラウスを天才と呼び、作品を高く評価した内容が明記されている。

ハイドンのNo.80 ニ短調は疾風怒涛期に書かれた短調交響曲から、明らかに進展していて、斬新な内容だ、第一楽章はいきなり険しい表情の第一主題(ニ短調)に始まるが、まるで反対の性格の第二主題(ヘ長調)がレントラー風に出てきて、楽章中で陣取り合戦をするようだ、
sc01b (2)
第一主題
sc01b
第二主題
いつの間にか、おっとりした第二主題が優性になっていく感じだ、
第二楽章はソナタ形式でひじょうに優美な魅力、[24]からflが長く奏でる音は印象的で、
sc01b (4)
古楽orch.ではflトラヴェルソの響きが一段と心地よい。
緩抒楽章の充実は「十字架上の7つの言葉」を書いた時期にも重なっている。録音は程良い距離でとられ、アントニーニのキビキビと締まった感覚としなやかさが良くバランスし、終楽章も渦巻くように引き付ける、あらためて曲の魅力が鮮やかに浮かび上がってくる。
参考動画はスバリ、アントニーニのライヴ
g a hay 80 you tube
you tube:Haydn Symphony No. 80 | Giovanni Antonini | Kammerorchester Basel

クラウスのハ短調 VB 142はじつは過去の作品、嬰ハ短調 VB 140の改作なのだが、第一楽章は大幅に書きかえられている、序奏から短調でポリフォニック、グルックの「アウリスのイフィゲニア」序曲の序奏を思わせる、短調交響曲に序奏を置いた例も初めてではないだろうか、
主部は流麗な主題だが、室内楽のように各声部が緻密な綾を織りなすように書かれているのが、アントニーニの演奏でよくわかる、反復なしで演奏され、9分11秒で結構長大な内容だ。
第二楽章も変奏形式ながら、同様に多声的な充実がある、急速な終楽章はまさに短調交響曲のエネルギーと痛快さを聴かせる、ここもアントニーニは期待に応える演奏である。
ハイドンがこの作品を高く評価したのも納得できる、大いに触発されたかもしれない。
参考動画、これもアントニーニのライヴ
kraus sym you tube
you tube:Kraus Symphony VB 142 | Giovanni Antonini | Kammerorchester Basel

他の2曲はあらためて、
ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: 古典派

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