FC2ブログ

Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

十字架上のキリストの最後の七つの言葉Ⅰ  

宗教曲というのは演奏される場の祭礼儀式など様々な都合に合わせ作曲されるものと思いますが、ハイドンの「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」もスペインの南部カディスにあるサンタ・ロザリオ教会の司祭から依頼されたもの。キリストの七つの言葉に基づく説教の合間を満たす音楽として、10分ほどの7曲の緩叙な音楽、しかも歌のない器楽だけ、という特殊な条件です。これは考えただけでもホネですね;しかし、出来上がった曲はハイドンのソナタ形式緩叙楽章・傑作集といえるもの。時期的にはパリ・セットを書いた頃で、ハイドンの手腕も成熟しきったときですね、どこか"パリ・セット時代″共通の味わいも聴こえてくるようです。
この作品の原作である管弦楽版は20世紀半ばまで出版されなかったので、それまではもっぱらSQで聴かれてきたことになります、過去にアマデウスSQのLPで親しんだのですが、やはりはじめは管弦楽の色彩感、スケール感で聴くのが順当でしょうね。
今回聴いたのは、Jordi Savall指揮、Le Concert des Nations、このオケはスペインはじめラテン諸国のメンバーによる最初の古楽オケだそうで。しかも収録会場がご当地、カディスのサンタ・ロザリオ教会の礼祷室。

七つの言葉

緩叙楽章ばかりって聴くのもホネだと思いきや、一曲ごとに雰囲気が違い、聴きだすとやめられない味わい深さ、これほど霊感に満ちた曲が書ける人って数えるほどしかいないでしょう。すべてソナタ形式ですが自由に手を加え、工夫がこらされていて、ソナタⅤあたりから、音楽はゆっくりでも聴き手の気分は加速していく感じ、ソナタⅥ展開部はポリフォニックで魅了し、最後のソナタⅦは通常のソナタ形式を終えたあとの追加部分がなんとも不安で不思議な雰囲気を聴かせ、とどめに終曲「地震」がきます、これぞ描写音楽ですが、これも見事、現代音楽顔負けのインパクトです。

この収録はDVDも出ていてこちらでも見られます。
Haydn The 7 last words of our saviour on the Cross

M.ハイドンのレクイエム同様、映像の効果がいいですね、宗教曲はこれかな・・
関連記事

category: F.J.ハイドン

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://micha072.blog.fc2.com/tb.php/172-eb719dae
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最新記事

最新コメント

カテゴリ

最新トラックバック