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Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

「第九」の第三楽章  

今はさっぱりだが、昔は結構、恒例行事とか歳月の節目を意識していた。大まか掃除を済ませ、年末のTV番組、ベートーヴェン「第九」の放送も見ていた。思えば第三楽章が一番引き締まる気分だった、清められるようで、

フルトヴェングラーの第九は数ある中で、EMIが録音したバイロイト盤が全体の出来栄えとしては一番良いようだが、この録音ははじめ、フルトヴェングラーから拒否されていたそうだ、
原因は当時フルトヴェングラーが忌み嫌っていたカラヤンとEMIが友好関係だったせいらしく^^;結局録音されたが、フルトヴェングラーの生前には発売されなかった。
今回はバイロイト盤(1951年7月)の半年前、1951年1月に録音された、VPOとの演奏を聴いた、録音に一部不具合があるが、音質は好ましく聴きやすい、内容はバイロイト盤に近いが、特筆はVPOらしい魅力をよく捉え、第三楽章はバイロイト盤の上をいくようだ、
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W.フルトヴェングラー指揮、ウィーン・フィルハーモニーO.
ふくよかで絹の触感のようなVPOの弦楽、表情たっぷりのデュナーミクに引き込まれ、最後は長くrit.して終わる。
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you tube:Beethoven "Symphony No 9" Furtwangler 1951 Wien

次は新しいもので、B.ハイティンク、ロンドン響の第九のライヴ、RCOの正指揮者だった頃、すでに巨匠であったが、これは新境地ともいえる演奏か、ピリオド指向が強まっている、
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ベルナルト・ハイティンク指揮、ロンドン交響楽団、2006年
第一楽章からキビキビしたハイテンポだが、第三楽章もフルトヴェングラーとは別物のように速めだ、進行が速い分、変奏曲でありソナタ形式的まとまりを持つ進展が聴いていて掴みやすい、終盤で2度あるファンファーレ部分が切り立つ、
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またvn2がこの余韻を奏でている、ここが何を意味しているのか、想像させられる。

最後はO.スウィトナー指揮、SKBがDENONに録音した、個人的にはベスト盤の1枚だ、いつもどおりスウィトナーのorch.は清潔な音造りで、弦は涼やか、木管の色彩、timpの弱打も埋もれずにはっきり聴ける、
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オットマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリン 1982年
そんな第三楽章も神秘的で素晴らしい、スウィトナーは金管、打楽器など強奏可能な楽器には物を言わせ、ダイナミズムが効いてくる、例のファンファーレ部分もそうだ、これがDENONのLP盤に見事に収まっている。
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オーディオ的にもベスト盤、手元にあるのは一般には出回らないはずの「見本盤」;

ご覧いただき、ありがとうございました。

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category: ベートーヴェン

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コメント

こんばんは。

michaelさん、こんばんは。

一年間、ためになる記事をたくさん読ませていただきました。ありがとうございました。来年もまたよろしくお願いいたします。

「合唱」、この記事を読んで久しぶりにスウィトナー盤聴いてみたくなりました。この演奏もそうですが、DENONのPCM録音は良品が多いですね。「見本盤」、非売品を市場に放出することに否定的な方もいますが、音が良いと聞くので僕はこれに当たると嬉しいです。

ばけぺん #- | URL
2017/12/31 20:14 | edit

ばけぺんさん こんばんは

こちらこそ、ありがとういございました、集中的な音盤レビューやオーディオの記事、興味深く拝読しました。

「見本盤」、偶然にしてはよく当たるので、結構出ているのかもしれませんね、しかしラッキーです。
来年もどうぞよろしくお願い致します。



michael #xNtCea2Y | URL
2017/12/31 22:40 | edit

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