FC2ブログ

Michael: Classic音楽,リュート,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

J.カイルベルト:モーツァルト 交響曲「リンツ」  

モーツァルトの「ハフナー」や「リンツ」も昔、たまたま手にしたカイルベルト指揮、バンベルク響が初聴き盤だった、
その時はハイドンの楷書的作風に対し、ハフナーは音が渦巻くような印象を受け、リンツも流麗だが木管がob属だけなので、少し地味に聴こえた、それくらいしか憶えていない;
そのLPを数十年ぶりに取り寄せ、再度聴いてみたしだい。
j k moz36j k moz36 b
ヨーゼフ・カイルベルト指揮、バンベルクSO
あらためて聴くと、
第一楽章、序奏から、やんわりとした表現は一切なく、適度にスタッカートを入れた歯切れ良さが心地よい、主部も速めで、弦の各パートが対等に出て、がっちりした構えに聴かせる。
moz s 36
第二楽章は遅すぎず、trpやtimpも使われることから、結構ダイナミズムを効かせ、奥行きをつけた演奏に仕上げる、
メヌエットも当時の他の演奏に対し、歯切れ良いリズムで聴かせる。
終楽章は落ち着いたテンポで、vn2やvaも明確に押し出す、第一楽章と同様にがちっとした構え、終結のエネルギッシュな運びも引き締める。
ある意味、K.ベームより武骨かもしれないが、余分な脚色を廃した真摯な好演に思える。
これも残念ながらyou tubeにはない;

交響曲No.36ハ長調「リンツ」K.425について、
第一楽章に序奏を置き、主部の構築の仕方、また緩叙楽章でもtrp、timpの効果を用いるところ等々、ハイドンの影響を受けた作品とされる、ただし音楽の趣味はあくまでモーツァルトだ。
(弦楽四重奏や五重奏ではハイドン趣味の主題で書いた曲がある)
曲の成立についてはモーツァルトがリンツを訪れて、新作の交響曲を依頼され、わずか4日間で書きあげたというのがNo.36「リンツ」で天才ぶりを伝える話として有名だが、本当に原譜を4日で書いたとして、演奏可能だろうか?
リンツに到着したのが1783年の10月30日、演奏会が開かれたのが11月4日だそうで、日付が正しいなら到着翌日から数えて5日目である、現代からの見方だが、4日目に書き上がったとして、orch.のパート譜作りと演奏リハーサルをやる時間はあったのだろうか、原譜が書けた部分から写譜屋のパート譜作りにまわしたとしてもかなり厳しいのでは?
PS.写譜屋は人海戦術で間に合わせるらしい、
また「リンツ」は先述のようにハイドンの書法を取り入れた、モーツァルトにとっては新タイプの作品で、急場しのぎの内容には思えない、曲の構想は前々からなされ、頭の中に完成していて、書き出すだけだったとすれば、原譜の書き上げに4日というのはあり得るだろうが。

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村
関連記事

category: W.A.モーツァルト

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://micha072.blog.fc2.com/tb.php/1742-05762435
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最新記事

最新コメント

カテゴリ

最新トラックバック