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C.アバド:ベートーヴェン《英雄》  

2014年、80歳で亡くなったC.アバドは2000年に胃癌の手術を受けたそうだが、DGに《英雄》を録音したのが2000年3月とあり、下記動画のローマ聖チェチーリア音楽院ホールでの演奏が2001年2月とあるので、本当に早い復帰だったのに驚く。 
アバドに関心を持ち始めたのはDGにヨーロッパ室内Oを指揮したハイドンsymを録音した頃で、他の20世紀的な巨匠指揮者らとは一線を画す印象だった。アバドはドイツ系の作品に名演が多く、自国イタリアの作品では、ロッシーニには積極的だったが、プッチーニやその後のヴェリズモ・オペラは取り上げないという方針だった。
ベートーヴェン以前の作品ではピリオド指向にスタイルを変えていったが、快活な中にも流線的で巧みなアゴーギグで運ぶ天性も活きているようだ。晩年は活動拠点をボローニャに移し、モーツァルトOを指揮、録音した古典派作品もすばらしい。

さて、アバドの《英雄》、手元にはDGへの2000年録音がある、BPOのサウンドはカラヤン時代とは別物のようだ、アバドの"VPO時代"の演奏とも違う、
2014022822031430a_2018021711132229d.jpg
ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調op.55「英雄」
クラウディオ・アバド指揮、ベルリン・フィルハーモニーO
2000年3月 DG

you tube:Claudio Abbado - BEETHOVEN : Symphonien 3 & 4
第一楽章は開始音に力みがなく、快速で物量感を控えた見渡しよい響き、ズバっと入るダイナミズムとスっと収まる心地よさ、長い展開部と再現部も充実する、楽譜は原典に忠実な改訂版を用いているそうだが、例の終結部のtrpはこのとおりだ、
sc be sym 3
第二楽章もぐっと弱奏で始め、強奏も心地よい、後半のフーガも涼やかに音を重ね、timpが鋭く入り、引きつける、
次のスケルツォ、アバドの演奏は一際快活に決めていて魅力だ、トリオのhornはナチュラルhorn風に響かせる。
終楽章も快速で、乱奏的始まりは鋭い、続く弦楽の弱奏は気体の漂うような響き、フガートの部分でも弦楽、木管、各パートが音色の重なりを織りなす、和音の響きも良く濁った響きにならない。hornが高らかに主題を吹くところもよく輝き、付点リズムをやや強調するのがいい、終結も切り立った響きで痛快。

動画をもう1つ、2001年:ローマ聖チェチーリア音楽院ホールにて
c a be sym3
you tube:ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」/C.アバド (2001)

ご覧いただき、ありがとうございました。

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category: ベートーヴェン

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コメント

こんにちは

>快速で物量感を控えた見渡しよい響き、
>ズバっと入るダイナミズムとスっと収まる心地よさ

この演奏は、これに尽きますね。この清澄な感じは、カラヤン(DG80's)でピンと来なかった私にも!という趣です。《英雄》ってなかなか面白い音楽なのでは?と初めて思わせる契機となった録音でもありますね。

quietplace #- | URL
2018/02/17 11:43 | edit

quietplaceさん こんばんは

アバドが80年代にVPOと録音した全集とは全然違いますね、VPO盤もこれはこれで良かったですが、さすがに同じような演奏をBPOでもやりたい、とは思わないかもしれません。
VPO盤が好きな人には物足りないかもしれませんが、新しいスタイル気に入っています。

michael #xNtCea2Y | URL
2018/02/17 21:41 | edit

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