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Michael: Classic音楽,リュート,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

"エスパーニャ"なボッケリーニ ≪追記あり≫  

古典派音楽というと、当時のヨーロッパの共通様式みたいで、いくらか地域性はあったろうけど、正装の衣装とか、宗教儀式の作法みたいにこれほど音楽が共通化した時代も珍しいかもしれない。そんな中で興味深いのはルイジ・ボッケリーニ(1743-1805)、 
Boccherini.jpg
Luigi Boccherini
イタリア出身で自国にいた頃は"国際趣味"の作品を書いていた。
特にお馴染みなのが「ボッケリーニのメヌエット」
you tube:Quintet Op 11 No 5 in E major Minuetto Luigi Boccherini
彼は1769年、スペインの宮廷に招かれ、ドン・ルイス皇子付きの演奏家兼作曲家になり、そこで生涯を過ごした、
就任先の要望なのか、おのずとそうなったのか、楽曲はスペイン趣味で満たされたものになり、ボッケリーニは国民楽派の先駆けとも言われる。またソナタ形式などの書法に厳格にとらわれないのも特徴、弦楽四重奏、五重奏、他の楽器を入れた五重奏など室内楽に充実した作品を多く残している。
"エスパーニャ"なボッケリーニを紹介するのに格好の曲はこれだろう、初めは「えっ、これ古典派!?」って驚いた;
ギター五重奏曲No.4 G.448、終楽章「ファンダンゴ」
bocch fand
you tube:Quintetto IV "Fandango"G.448
演奏:エウロパ・ガランテ
もう一つ、ギターと鍵盤のためのバージョン(*原曲の第三楽章がここでは前奏となる)
bocch fand g c
you tube:Boccherini Fandango Guitar Harpsichord Boris Bagger Gottfried Bach
ボッケリーニの頃のギターは6複弦の可能性もあるが、バロックギター、ロココギターでも演奏できるようだ、なんたってファンダンゴなので、いやでもエスパーニャ^^

手元にはBRILLIANT CLASSICSのボッケリーニ作品集のBOXセットもあるが、気に入っているのはエウロパ・ガランテによる傑作を集めた2枚組、かなり久しぶりに聴いたが、なんといっても、ありふれた古典派と違うところがいい、
e g bocch
参考動画は魅力的な弦楽五重奏曲イ短調op.25-6
e g bocch s quin
you tube:Boccherini / String Quintet in A minor, Op. 25 No. 6 (G. 300)
室内楽としての充実はハイドンにも引けを取らない。
第一楽章の優美な主題がまず印象強い、第二楽章がメヌエットで、第三楽章は"国際趣味"のようでもあり、そこを聴き分けるのも面白い、そして終楽章はギターのラスゲアートが加わってもよさそうなリズムが痛快。
エウロパ・ガランテの演奏は強弱を大きく設定し、シンフォニックな聴き応えがある。

なお、遡ってバロック期にも同じイタリア出身のドメニコ・スカルラッティがギター音楽風の鍵盤曲を書いているのが面白い。歴史は繰返し、のちにアルベニス、グラナドスが登場する。一方で、ギター作曲家のフェルナンド・ソルは徹底して国際趣味で書いている、"活躍の場"が関係するだろう。

追記:D.スカルラッティのファンダンゴも挙げておきます、
d s fand
you tube:Domenico Scarlatti Fandango in re min
よくこれだけ鍵盤にギター風の曲を書いたもんです^^

ご覧いただき、ありがとうございました。

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category: L.ボッケリーニ

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コメント

こんばんは。
ファンダンゴはドメニコ・スカルラッティやアントニオ・ソレルもかいてますね。
バロックギターだとムルシアの曲が。

ファンダンゴの入ったボッケリーニのギター5重奏は2つの版が伝わってます。

奇士 #nLnvUwLc | URL
2018/02/24 23:15 | edit

奇士さん こんばんは

外国から移ってきた作曲家もみな、スペイン流な曲を書いていて、当地の音楽が魅力ですぐにハマってしまうのか?ほかの国だとこれほどの変化はないのが不思議です。

michael #xNtCea2Y | URL
2018/02/24 23:35 | edit

おお!これはまた!古典派の、(良くも悪くもある?)「統一感」を覆すような、エスパーニャ感に満ち溢れたボッケリーニですね!もう完全に「スペインの人」になりきってますね〜
興味深い曲を紹介していただきありがとうございました。

ところでボッケリーニといえば、有名なメヌエットもさることながら、変ロ長調のチェロ協奏曲も定番曲で、私が学生時代(クラシカル音楽研究会の部員でした)はハイドンの第2番(ニ長調)のチェロ協奏曲とカップリングになっていることがすごく多かったのです。今は当時よりだいぶ演奏機会が減ってしまった印象がありますが、私にとっては学生時代よく聴いた懐かしの曲の一つです。

私はタワシ #5eVrhZok | URL
2018/02/26 10:57 | edit

タワシさん こんにちは

外国から移ってきた作曲家がエスパーニャな傑作を書いているってのが面白いですね。
追記でD.スカルラッティのファンダンゴも挙げました。

チェロ協奏曲、こちらはまさに国際様式の良い曲ですね、近くまたボッケリーニの話を取り上げたいです。

michael #xNtCea2Y | URL
2018/02/26 13:19 | edit

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