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Micha: Classic音楽・Lute・宇宙

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最も遠い超新星  

2月20日、英・ポーツマス大学、研究チームの発表によると、観測された中で最も遠い超新星を捉えたそうだ。 チリのセロ・トロロ汎米天文台で行われているプロジェクト、ダークエネルギーサーベイ(DES)で2016年8月に得られた観測データから、ろ座の方向に超新星DES16C2nmを発見した、
DES16C2nm 01
DES16C2nm 02
超新星DES16C2nm(上)爆発前(2015年9月15日)、(下)爆発後(2016年9月29日)(資料:Mat Smith and DES collaboration)
同年10月にVLTなどで分光観測を行ったところ、赤方偏移(Z)が1.998であるとわかった。ハッブル定数で距離計算すると約105億光年、すなわち105億年前に起きた超新星爆発になる、
001_20180307100641693.jpg
*ハッブル定数(H)の設定により結果は変わるが、スピッツァー宇宙望遠鏡で求められた、H=74.3km/s/Mpcを用いると105億光年になる、先日の最新:宇宙の「ものさし」で書いた数値H=73.45km/s/Mpcを入れると106億光年、宇宙マイクロ波背景放射に基づく数値H=66.93km/s/Mpcを入れると117億光年になった。

またスペクトルから、これは超高輝度超新星(superluminous supernova; SLSN)という稀なタイプで、この桁違いの明るさは通常の超新星の10~100倍になる、この現象の原因として、「大質量星が一生を終え超新星爆発を起こすと、中性子星が残り、その出来たての中性子星に向かって物質が落ち込むことで非常に明るく輝く」と解説されているが、過去には「高速で回転する超大質量BHに恒星が激しく破壊された際の光」とか、「爆発前に既に周囲にあった大量のガスと超新星爆発の噴出物が衝突して生じる光」などの話を取り上げたが、どのようなプロセスの爆発かまだ解明されていない。
また、SLSNが放射する紫外線を分析すると、爆発で作られた金属元素の量や爆発温度がわかり、解明の手がかりになるそうだ。
SN_2018030710064279a.jpg
ざっと考えて、これほどの光りを放つ現象には、宇宙の初期に作られた超大質量BHなど、極大の重力が関係するだろう。

ご覧いただき、ありがとうございました。

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