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J.M.クラウス 交響曲ホ短調  

久しぶりにヨゼフ・マルティン・クラウスを取り上げます。
過去にも取り上げたディスクですがお馴染みNAXOSのP.スンドクヴィスト指揮、スウェーデン室内Oの秀演で第3集の最後に入っている交響曲ホ短調 VB141。

kraus3

ハイドン、モーツァルトの短調交響曲を凌ぐような劇的でエネルギッシュな作品です。クラウス26歳頃の作曲のようでC.P.E.バッハやグルックの劇的スタイル、またハイドンの書法の影響も受けているそうです。

第一楽章Allegro spiritoso、連打バスの上に快調に曲を進めるホモフォニックな書き方ではなく、ハイドンで言えば45番じゃなく、95番のような構成感。彫りの深い印象的な主題で始まります。展開部の書法から再現部の劇的な表現まで見事なものです。
Kraus Symphony in E minor I Allegro spiritoso

第二楽章Adagio、ホ長調にかわり、ハイドンにもありそうな歌唱的な親しみやすい旋律のテーマ、このセンスも一流どころと感じますね。モーツァルトほど粘らず程々の味がいいです。二部形式の後半の楽想も美しい、ホルン・ソロを聴かせて閉じます。
Kraus Symphony in E minor II Adagio

終楽章Presto、この楽章が凄いんですね、音楽史的にもよくこの時期に書いたもんだと思います。提示部でかなり劇的で、そのオーケストレーションが見事です。展開部ではポリフォニックな技も冴え、終結に向けての闘争感も痛快です。"悲哀"には縁がない闘争の音楽ですね。ロマン派を先取りしているとも言われます。
Kraus Symphony in E minor III Presto

決して多くはない古典派の短調交響曲、このほかヴァンハルなどはメロディックに運ぶ書法でそれぞれスタイルが違い、長調作品以上に個性がでてくるようで面白いです。
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