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Micha: Classic音楽・Lute・宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

一番近い星の巨大フレア <追記あり>  

地球に一番近いのでお馴染みのプロキシマ・ケンタウリ(4.2光年)は赤色矮星だが、地球サイズの惑星があり、距離だけ考えれば水が液体である可能性も考えられた。しかし、このような赤色矮星は大規模な*フレア(表面爆発)が起きやすいことが別の赤色矮星で観測されていた。このフレアには強力なX線が含まれる、御来光を拝むなんて呑気な状況じゃなさそう; 
Proxima_Centauri_20180312101256eb0.jpg

米・カーネギー研究所のMeredith A. MacGregor氏らはアルマ望遠鏡の観測データから、2017年3月24日にプロキシマケンタウリで巨大フレアが起こっていたことを発見した、2017年1月から3月の間の計10時間ほどのデータに約2分間、フレアが起きていた。電磁波の強度は太陽の最大フレアより10倍も強く、しかも惑星は太陽と地球の20分の1の距離を廻っている。この惑星が受ける放射線量は地球の4000倍になるという。惑星に大気や水が過去にあったとしても、完全に蒸発していると考えられる。
nrao18cb03b_J-668x536.jpg
プロキシマケンタウリのフレアの明るさ変化のグラフ、最も大きなフレア(赤)、それに先立つ小さなフレア(オレンジ)、それぞれのフレア後の残光(青)(資料:Meredith MacGregor, Carnegie)

赤色矮星を廻る惑星は見つけやすく、ケプラー宇宙望遠鏡が多く発見していて、地球外生命の探査で有力視されてきたが、見直しが必要かもしれない、少なくともプロキシマ・ケンタウリは望み薄か、
kepler_438d.jpg
ブレイクスルー・スターショット計画の目標をここにしてもフレアが起きれば探査機はひとたまりもないのでは;?これに関しては後日、別記事で。

*フレアとは、強力な磁場を持つ恒星の大気層で磁力線が輪ゴムのようにはじけた時に起こる爆発現象だ、赤色矮星は、質量(重力)が小さく低温の主系列星で、高温ガスの深い対流により強い磁場ができ、比較的若い星はフレアが発生しやすいと考えられている、
convection_m_dwarf.jpg
太陽の黒点(温度が低い部分)は小さなものだが、赤色矮星ではこれに該当する暗い領域が広くなるらしい、その領域の変化で明るさが変わり変光を起こす。

追記:我々の太陽は大気の対流が浅いので、大規模なフレアは起きにくいが、
sun_201803121340161d8.jpg
それでも放射線の影響は強い、幸い地球は磁気圏を持っているのでこれがバリアーの役割をして壊滅的被害から守っている、
earth.jpg
you tube:地球を守るバリア-地球磁気圏
you tube:躍動する磁気圏 磁場から宇宙の謎にせまる

しかし僅かに放射線は侵入してきて、これが生命の突然変異→進化には必要だった。

ご覧いただき、ありがとうございました。

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category: 宇宙・天体

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コメント

こんにちは
世の中ちっちゃくてもでっかくても電気磁気学的に成り立っている感じでしょうか?
またしてもここがこんなに安定しているのも奇跡的みたいな話でもある訳でしょうか?
宇宙って面白いですね。

unagi #- | URL
2018/03/12 12:36 | edit

unagiさん こんにちは

本当に地球は絶妙に環境が揃っていますね、そこに適合して我々が進化してきたからだ、とも言えますが、貴重な惑星だと思います。
おかげで追記が書けました、ありがとうございました。

michael #xNtCea2Y | URL
2018/03/12 14:01 | edit

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