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新案:スターショット計画  

当ブログでも何度か話題にした、ブレイクスルー・スターショット計画だが、当初の案はソーラーセイル探査機を地上に設置したレーザー光線発射台からレーザーを当てて加速させ、目標の恒星系へ送るというものだが、 
201610031.jpg
ソーラーセイル(NASA)
目標へ接近しても減速する手段がなく、超高速で通り過ぎながら観測するだけ(ボイジャー1、2号やニューホライズンズもそうだった)、しかも光速の20%の速度なので、観測時間はほんの数分しかないという、これで有益なデータが得られるのか?

独:マックス・プランク太陽系研究所のミヒャエル・ヒプケ氏らは別の方法を提唱している、まずレーザー光発射台などは作らず、001_20180313120659ab8.jpg
太陽の光を利用し、できるだけ加速して星間飛行させるというものだ。ただしサッカー場14面分ほどのセイルが必要となり、速度は当初案の1/5になる(ここらが難点となるが)。
目標はアルファ・ケンタウリA,B、又はプロキシマ・ケンタウリになるが、アルファ・ケンタウリA,Bは太陽と同じくらいの大きさで、接近とともにこれらの光をセイルに受けて減速することができる、
Alpha,_Beta_and_Proxima_Centauri_(1)
左上:アルファ・ケンタウリA、右:アルファ・ケンタウリB、左下(赤丸):プロキシマ・ケンタウリ、肉眼では1つの星に見えるが3連星
Alpha_Centauri_relative_sizes.jpg
太陽、アルファ・ケンタウリ系のサイズ比較
その後、アルファ・ケンタウリ系を周回する軌道に入り、じっくり探査するか、あるいは減速後プロキシマ・ケンタウリに向かわせてもよいが、減速しているのでこの移動には時間がかかる、試算ではアルファ・ケンタウリ系まで行くのに約95年、プロキシマ・ケンタウリに着くのに46年かかるらしい、結果を受け取るのは子孫の代になる;
なお、当初案の方法で複数機送り出して、"数"でデータを補うという方法も考えられている、複数の望遠鏡をシンクロさせて解像度(データ量)を上げるのと同じ原理。

人の一生のうちに結果がわかる(かもしれない)当初案と、じっくり次世代へと進める新案とどちらが良いか?まず大まかに恒星周辺の様子を探るには当初案か、
どっちにしても他に難題が多々ある、まず、恒星間の飛行中にも高エネルギーの銀河宇宙線や微粒子との衝突によるダメージはどれほどなのか(セイルは多少穴があいても支障ないらしい)、探査機の微妙な軌道制御は可能なのか、プロキシマ・ケンタウリでは激しいフレアを起こすようなので、どこまで接近できるのか、まだ大まかな空想の段階に思える。

ご覧いただき、ありがとうございました。

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category: 宇宙・天体

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