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Micha: Classic音楽とLuteの楽しみ

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

ホグウッド:モーツァルト&ハイドン 協奏交響曲  

C.ホグウッド指揮する(未完の)ハイドン交響曲全集にも入っていなかったHob.I-105だが、バーゼル室内Oを指揮した録音があった、一緒に入ったモーツァルトK.364も興味深い。 
hog hay s c
2006年4月録音(ARTE NOVA)
バーゼル室内Oは演奏作品に応じ、スタイルを変更する、この演奏でも「モダン・ピリオド」で、モダン楽器を用いながら、弦はガット弦、金管&timpは古楽器を使用している、十分に古楽orch.風の印象だが、録音の状態は、あのT.ファイ盤に近い気もする。

まず1曲目に入ったモーツァルト、vn&vaの為の協奏交響曲変ホ長調 K.364が弦楽六重奏に編曲された版による演奏が面白い、
hog hay s c 02
クリストファー・ホグウッド:指揮  バーゼル室内O
you tube:C.Hogwood W.A. Mozart Grande Sestetto Concertante KV 364
これは当時の無名の編曲者によるもので、モーツァルトの初稿から編曲しているらしい、また原曲ではソロvaの響きをvnと対等にする目的で、通常より半音高く調弦し、楽譜はニ長調で書かれていて、実際の音は変ホ長調になる、
sc muz
原曲
という具合だが、この六重奏編曲ではvaは通常の調弦にし、vaのソロパートの多くをvcに移すという方法をとっている、カデンツァもvn、va、vcの3つが弾く。
vnのJ.シュレーダーはじめ、演奏もすばらしいが、これはひょっとして原曲のorch.版より魅力的なのではないか!?
ホグウッドはザロモン編曲によるハイドンの交響曲の室内楽編を初めて録音したように、さすが興味あるところを打ち出してくる。

2曲目がハイドン 協奏交響曲変ロ長調 Hob.I-105
hay moz
you tube:C.Hogwood Joseph Haydn Sinfonia Concertante Hob.I:105 (1792).
ユリア・シュレーダー:vn  マティアス・アルター:ob
クリストフ・ダンゲル:vc  トーマス・テューリング:fag
クリストファー・ホグウッド:指揮  バーゼル室内O
 

ここでも古楽器のtrpやtimpの鋭く粗野な響きは心地よい刺激となる、J.シュレーダーのvnが清潔で引き締まった演奏を印象付け、各奏者、装飾も楽しませる、
第二楽章はハイドンならではの温もりの楽章、各ソロの澄み切った音色と節目をつけた感覚で端正にまとまる。
終楽章は幾分快速、orch.の助奏とソロ楽器同士の室内楽的な掛合いが巧みで、さほど長くない楽章にバランス良くソロ楽器を活躍させる。
このHob.I-105の音盤は随分集まってしまったが、このホグウッド盤とC.アバド盤あたりがトップに来るかな、古楽器orch.ではJ.コーエン盤が優れていた。

なお、当盤の最後に近代の作曲家ボスラフ・マルティヌーが書いた、ハイドンへのオマージュ作品と言える協奏交響曲変ロ長調が加えられている。

ご覧いただき、ありがとうございました。

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