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Micha: Classic音楽とLuteの楽しみ

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

C.マッカーリ:M.ジュリアーニ ギター協奏曲No.1  

現代から見て、ベートーヴェン(1770-1827)は同時代の作曲家の中でも一人横綱のような存在で、他はあまり重要視されていない、ベートーヴェンは当時の聴衆がついて行けないほど創作欲を込めた曲を書いたが、他の作曲家達は人々の希望に応えて書いた、そこが分かれ目か、音楽家としての技量は優れていて、ライバルだったJ.N.フンメルもそうだろう、近年は再評価されている一人だ。
同じく後期古典派のギター曲で貢献したF.ソルやM.ジュリアーニ(1781-1829)も同じだったかもしれない。見方を変えればそれぞれの楽器の奏法を発展させた重要な存在だが。 
手持ちのCDで特に聴いてみたいと思えるギター協奏曲が、クラウディオ・マッカーリがギターを弾く、ジュリアーニの協奏曲集だ。過去にペペ・ロメロやイエペスなども録音しているが、古い演奏で、こういう曲こそ歴史の垢を取り払うべきだと思った、当時の楽器でバランスを取った演奏は興味深い、最も充実しているのはNo.1イ長調だろう。
ジュリアーニがウィーンで名声を得た頃、よく共演したJ.N.フンメルと作風は共通していて、orch.はtimpこそないがほぼフル編成、楽曲も大がかりな時代になっていた、
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マウロ・ジュリアーニ ギター協奏曲No.1イ長調op.30
Guitar:Claudio Maddari
Orchestra:ENSENBLE OTTOCENTO
Lerder:Andrea Rognoni

第一楽章は約16分の大曲だ、orch.の前奏部はまずまず立派で聴き応えはある、前奏部の最後はぐっと音量を落とし、ギターのサイズに誘う、
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ギターのソロはギター独特の語法ではなく、クラシック音楽の中核を成す楽器達と共通性を持たせたスタイルで、そこはボッケリーニとは違って面白い、
第二楽章はホ短調のシチリアーノ、この楽章が叙情味があって、一番ギターの魅力が出ているだろうか、
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第三楽章、陽気な主題によるロンド楽章は平穏で、もう少し楽想だけでも引きつける内容がほしいところだ。
F.カルリは短調の協奏曲も書いており、ジュリアーニにも1曲は欲しかった。

ギターはグヮダニーニのオリジナル(1812)だそうでマッカーリはこの楽器の奏者として申し分ない、ほっこりとした響きはピリオドorch.とよく溶け合っている。
m g
you tube:Mauro Giuliani, Guitar Concerto No.1 played on a Guadagnini guitar (1812)

ご覧いただき、ありがとうございました。

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