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Micha: Classic音楽とLuteの楽しみ

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

LSO主席:ブラームス 二重協奏曲(ライヴ)  

複数のソロ楽器を持つ協奏曲、あるいは協奏交響曲というのが結構あるが、ソロ楽器1つの作品と比べると少ない、傑作と言えるのはさらに絞られる気がする、各時代の様式、趣味も関わると思うが。ハイドンの協奏交響曲はソロ楽器4つだが、長くない時間に巧みに凝縮されている。ベートーヴェンはpf,vn,vcの「トリプル」を書いているが、今一つ凄みに欠け、傑作群からは後退する感じだ、密度高くまとめるのが難しいのだろうか。ブラームスはvnとvcの「ダブル」に留めている、聴けば聴くほど味のある、密度高い傑作だ。
今回はハイティンク指揮で、LSOレーベルのライヴからLSOの首席奏者がソロを弾いた録音。
br d con lso 02
ブラームス vnとvcのための二重協奏曲 イ短調op.102
Gordan Nikolitch:vn Tim Hugh:vc
Bernard Haitink:cond. London Symphony O.
May 2003

従来は2人の奏者が左右チャンネル方向に位置した録音が多かったが、これは生の客席で聴くように両者ほぼ中央から聴こえる、鮮明な好録音だ。
第一楽章、総奏で始め、まずvcの緊迫したソロ、次に[26]から管が清々しい第二主題を奏で、
sc26.jpg
vnソロが続き、orch.による前奏に入る、これでツカミはばっちり、過去の作曲家に学んだ要素は多いと思うが、2つのソロとorch.が緻密に結びついた書法は恐れ入る見事さ、
2つのソロが並行したり、逆行したり、弾き継ぎしたり、と譜を見るだけで面白い、
sc175.jpg
[189]からのスタッカート、当演奏ではこれ以上ないほど鋭利に切り立て、痛快である^^
sc189.jpg
第二楽章 Andanteはソロにespress.と指示がある、低音線にゆったり深いヴィヴラートをかけ、楽器というより、声で歌うような感覚をだす。これが常套手段だろうか、
sc01_2018042408470471b.jpg
この演奏ではテンポはあまり遅くしないのでそれがクドくなく聴ける。
終楽章、心地よいリズム感が印象的、テンポは速めにソロが軽やかに始める、その分orch.の総奏になると壮大でキビキビした感覚になり効果的。両ソロは重音奏法など技巧的な聴きどころも十分、[69]からはvcが雄大な流れのような主題を奏で、vnが続く、
sc69.jpg
[119]からは趣を変え、展開的内容、[128]から始めの主題に戻る、縦横無尽の楽章だ。

当盤はyou tubeには無かったので代わりにvn:H.シェリング、vc:J.シュタルケル、RCOの演奏を挙げる、指揮は同じくB.ハイティンク、
br d con you tube
you tube:Szeryng/Starker play Brahms Double Concerto,
1rst mvt 2nd mvt 3rd mvt
この演奏では終楽章は落ち着いてリズムを噛みしめるようだ。

ご覧いただき、ありがとうございました。

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