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Micha: Classic音楽とLuteの楽しみ

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

球状星団の距離を年周視差で  

遠い天体までの距離を知るというのには、それ自体に興味が湧くが、
4月11日、球状星団の距離が初めて*年周視差の計測で求められたと発表があった。
従来調べられていた距離は10~20%の誤差が見込まれていた。

具体的にどんな手法なのかわからないが、「空間走査(spatial scanning)」という方法でハッブル宇宙望遠鏡(HST)のカメラ、1ピクセルの100分の1に相当する位置変化を、1ピクセルの3000分の1の精度で計測できるそうだ、この方法は距離梯子の2段目となるケフェイド変光星の距離を正確に知るために考案された。
今回、米・宇宙望遠鏡科学研究所のTom Brown氏らはこの方法で我々に最も近い球状星団の一つ、NGC 6397の恒星40個の年周視差を調べた。
ngc 6397
NGC 6397
結果、距離は7800光年で誤差3%と求められた、球状星団の距離が正確にわかれば星の実際の明るさ、質量もわかり、年齢も推定できる、NGC 6397の年齢は134億歳であると発表された。宇宙誕生から数億年の頃、銀河合体で初期の天の川銀河もその頃に形成されたことになる。
なお、ESAの天文衛星「ガイア(Gaia)」は地球を中心に半径3万光年にある10億個の恒星の距離、光度、固有運動を計測していて、そのデータも合わせてさらに誤差を減らすそうだ。
Milky_Way04.jpg
ガイアの計測域は概ね黄色の範囲になる

*年周視差:地球の公転直径を利用して三角測量で距離を測る、同じ天体を半年後にもう一度計測して僅かな角度の変化を捉える、
gaia_20180504081907e75.jpg
遠い目標物の距離に対して三角形の底辺は長いほど精度が増すが、ガイアの精度は縮小して例えると「1ユーロ硬貨(2.3cm)程度の底辺で地球から月までの距離(38万km)が測れる」ということになる!
過去記事:銀河系の立体地図作り

追記:5月1日、「ガイア」の第2期データが公開された、これまでに13億個以上の星の距離や固有運動など立体データを集めている。
11798_allsky.jpg
*ガイアカタログの17億個の恒星データをプロットして作成した天の川銀河の全天図
拡大→ESA:Gaiaページ

ご覧いただき、ありがとうございました。

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category: 宇宙・天体

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