Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

A.フィッシャー:ハイドン53番「帝国」  

これもフィッシャー盤中、指折りの名演となっています。どうも中番あたりに良い録音がありますね。

hay 53 fi

Haydn - Symphony No. 53 in D major "L'Impériale"

序奏はまさにラルゴのテンポで休符の溜めを効かせながら風格たっぷり、この演奏でもティンパニの響きが実に良く、落ち着いた短めの余韻で明確に鳴り、心地よくリズムに乗せてくれる。主部もあまり急がないテンポでくっきりエッジを立て、展開部の緊張感、充実感が際立ちます。なお再現部に入ると主題を適度にカットしているところ、ハイドンの冗長を避けた上手さで、じらせずに次へ進みます。(あえて効果的にじらすときもありますが)
第二楽章でフィッシャーは適宜、弦パートを一人ずつにして、室内楽的に聴かせるところ良い効果です。ここでもウィーンの伝統的な弦の音づくりが聴けて味わいがあります。ピリオド指向の軽やかなサウンドの中に伝統が活かされているようです。またウィンナ・オーボエの音も効きますね、独特だけど古楽器的でもある。
メヌエットは簡潔な美しさが魅力、ティンパニの3拍子がハマります。フルートとヴァイオリンをダブらせた響きのアイデアは75番のトリオにもありました。たぶん作曲時期も同じ頃なのでは?
終楽章はハイドンによる差し替え用の異稿があって、これも頻繁に演奏された人気を物語っています。ここではB版とされるソナタ形式のプレストが演奏されています。こちらが良く演奏されるそうで、ドラホシュ盤もこれです。昨日のクイケン盤ではA版のカプリチォが演奏されています。(C版とされるものは偽作らしいので除外されます)両版には特に共通性はなく、どちらが好きかというと甲乙つけ難いんですね、喜ばしいことに^^最近はT.ファイ盤のように両方録音するのが普通になってきたみたいです。
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category: F.J.ハイドン

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