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Micha: Classic音楽とLuteの楽しみ

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

逆走:帰化小惑星  

太陽系も星団の中で誕生したが、その星団はかなり密集していたと考えられている、それだけ規模の大きな星雲で生まれたことになる。
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初期の太陽系の星空は近接した恒星が多数輝く賑やかなものだったろう、
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初期の地球の夜空:想像図
大質量の星は超新星爆発で早くに無くなるが、残った兄弟星は今どこに居るのか、太陽が銀河系を公転する同じ軌道上に前後に引き延ばされた状態で散逸していると考えられ、軌道の前や後ろを探せばよいが、兄弟星の候補が僅かに見つかっている。
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天の川銀河、黄色の軌道が太陽
密集した星団では互いの固有運動で頻繁に接近することもあり、そのとき従えていた小天体の交換もあり得た。
2015年に発見された小惑星「2015BZ509」は木星に近い軌道を持ち、他の太陽系天体とは逆向きに公転していた。
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巨大双眼望遠鏡(LBTO)がとらえた小惑星「2015 BZ509」(黄色い丸の中)(資料:C. Veillet / Large Binocular Telescope Observatory)2015BZ509 動画
公転軌道を詳しく見ると下図のとおり、
201805302309592d7_20180531115516b3d.jpg
↑木星軌道の南極から見上げた図、中心の点が太陽、緑の円が地球軌道、赤丸が木星で黒い円がその軌道、2015BZ509の軌道は木星の軌道面より上にあると青、下にくるとマゼンタで表す、*摂動のために軌道が変化して、1回の周回での終点は一致しない。
(*摂動:力学系において、主要な力の寄与による運動が、他の副次的な力の寄与によって乱される現象)
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↑木星軌道の赤道から見た図

仏・コート・ダジュール天文台 Fathi Namouni氏らは太陽系内で惑星形成が終わった頃にあたる約45億年前にさかのぼるシミュレーション研究を行った結果、太陽系起源の小惑星に逆走はあり得ず、別の恒星系が接近した際に重力で取り込まれた小天体と考えられている、
探査機を送るのが可能なら興味深い小天体で、サンプルリターンしたいところ^^物質組成からも"系外天体"と確認できるかもしれない?
2017年9月、太陽系に接近した系外小惑星「オウムアウア(1I/2017 U1)」がニュースとなったが、これは一度きりの訪問で遠ざかる運命だった。
Oumuamua_20180530093056f2e.jpg
オウムアウア(1I/2017 U1)

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