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Micha: Classic音楽・Lute・宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

ガイア:星団の家族写真  

恒星の一生を人の一生に置き換える説明がよくあるが、厳密には人とは違っていて、恒星は誕生後早くに一人前になり、安定した活動期間が長く続く、ある時期から急に老化する、 
天文の本を開くと必ず載っているのがヘルツシュプルング・ラッセル図(HR図)
HR_20180605104226a2d.jpg
HR図
右下から左上に伸びる中央のラインを主系列星と呼び、ラインのどの位置に入るかは生まれた時の質量で決まる、質量が大きいほど左上になり、寿命は短い。
原始星の段階を終え、水素の核融合が安定してエネルギーを放つようになると主系列星になり、質量の非常に大きな星は高温で青く輝き(青色巨星)、質量の小さな星は低温で赤く輝く(赤色矮星)、太陽は中間くらいの黄色い星だ。
このような状態が安定して続き、寿命が近づくと燃料の水素を使い果たし、ヘリウムの核融合が始まる、内部の圧力が高まり星は膨張する(赤色巨星)、中心部から離れた表面の温度は下がり赤く輝く、HR図では主系列星のラインから外れ、右上に移行していく、そして超新星爆発を起こさない星(太陽の約8倍以下)はガスをまき散らし惑星状星雲を作る、中心部が残って図左下の白色矮星となる、小さいので暗いが温度だけは高い。

天文衛星「ガイア」は星の距離や動きだけでなく、星の色(温度)や明るさのデータも記録している、これまでに観測した47個の星団に所属する星々のHR図上の位置を個別に見られるようにしたesaのサイトが面白い、
Gaia's stellar family portrait(星々の家族写真)(下にスクロール)
初めにある下図は観測した各星団のデータを全て重ねてあり、様々な星が揃っている、
HR 01
このデータを小さな点にして、個別の星団の星を大きな点にして重ね、比較しやすくした図が11個の星団のサンプルで見られる、
現在を表示して下にスクロールすると、星の家族が年老いていく様子が見られる^^
プレアデス星団は若いだけに青色巨星も含まれ、現在は主系列に集まっている、
Pleiades_20180605104229233.jpg
Pleiades hr
プレアデス星団のHR図
スクロールでやがて主系列から外れ右上へ・・;
一方、きょしちょう座の球状星団NGC104は100億歳を超える年老いた星ばかり、HR図ではどれも右上へ移行しつつある、スクロールしても進まないようだ、
47tuc_20180605104232107.jpg
ngc104.jpg
球状星団NGC104のHR図
まさに星団の家族(兄弟星)写真、
このスクロール画像はオランダのJan Willem Tulp氏がESAと共同で制作したもの、過去にも天文衛星「ピッパルコス」のデータを元に興味ある画像を製作している、
esa.jpg
esa:Star Mapper
"Motion"を開くと星の固有運動が動画で過去にも未来にも見られる。
(ポイント&スクロールで全天の方角が見える)

ご覧いただき、ありがとうございました。

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category: 宇宙・天体

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