Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

ホグウッド:モーツァルト39番  

久しぶりに英国勢、C.ホグウッド指揮、AAMの演奏を取り上げます。モーツァルト交響曲39番。
やはりオケの規模はvlパートが4~5名ずつというもので大勢ではないです。ノン・ビブラート奏法の利点は音程を曖昧にしないこと、それによって各パート音がくっきりした音のラインとして聴こえるとともに、パート間の和声も色彩感豊かになることですね。

aam moz 39

ところでこの演奏は指揮者としてバロックvlのJ.シュレーダーとC.ホグウッドの二人の名前があがっています。弦パートの整った美しい合奏はシュレーダーによるところが大きいかもしれません。ホグウッドは通奏低音をしながらの総指揮でしょうか。録音はオワゾリールの一連の録音らしく、克明でガット弦らしい倍音の出方がよく捕えられているようです。ハイドンの録音も同様でしたが、このエレガントな弦も聴きどころです。

第一楽章、序奏は符点リズムを二重符点くらいに強調するのがバロック期から続く奏法だったそうですが、ここではさらに強調され切れ味鋭く聴かせます。主部は活気を持たせますが、あまりエッジを立てず、適度に柔軟さを
もった弦の表現が気品を失いません。
第二楽章ではさらに柔軟な弦の魅力が聴かれます。
メヌエットはブリュッヘン盤のようなリズムを強調したものではなく、わりと穏やかに弦の表情を基調とした上品なもの。これもまたいいです。
終楽章、あまり急がず、きちっと節度を保って大事に聴かせていきます。
さすがに古楽オケによるモーツァルト全集を最初に仕上げた熱意のようなものがありますね。

T.ピノック盤も秀演で、例のクリアなアルヒーフ・サウンドもわるくないです。ただガット弦らしい響きを克明に、という感じではなく・・一般には親しみやすいのかもしれませんが。
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category: モーツァルト

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