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Micha: Classic音楽・Lute・宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

「ダークバリオン」発見か  

宇宙を占めるのは95%がダークエネルギーとダークマターで、残り5%が天体やガスなど我々が検知できる"はず"の通常物質である、これらを「バリオン」と呼ぶが、実際に観測されるバリオンはこの5%を満たしていないかった、この不足する不明の量をダークバリオン、あるいはミッシングマターと呼んでいる。 
ordinary matter
宇宙に存在する物質やエネルギーの割合(上)と、バリオンの内訳(下)銀河や銀河団として存在するバリオンは計2割ほどで、低温の銀河間ガスが28%、中間的な温度の銀河間ガスが15%となっている。残り約40%のバリオンは高温の銀河間ガスとして存在していると考えられるが、これまで見つかっていなかった。(資料:ESA)
5月14日にこの件について書いたばかりだが、
ダークバリオン
この一部を見つけたと思われるニュースがあった。

そもそも宇宙のどのあたりを探せばよいのか、物質ならば重力に引き寄せられるはずで、銀河を囲むハローの領域が候補だったが見つからなかった。
宇宙の物質が集まる立体の網目構造の要(交差部分)には物質が多く銀河が集まっているが、それらが繋がるフィラメントの部分にバリオンが見つかった、ここは物質が極めて希薄で観測は難しかったが、存在場所としてはあるべき所と言えるだろう。宇宙全体から見れば網目の交差部分というのは限られた場所になる。
cover.jpg
宇宙大規模構造
伊・国立天体物理学研究所のFabrizio Nicastro氏らは、ESAのX線観測衛星「XMMニュートン」を使って、40億光年の距離にあるクエーサー(活動銀河)を18日間にわたり観測した。
X線で観測すれば、消えたバリオンの正体と考えられている温度100万K以上の銀河間ガス(中高温銀河間物質:WHIM)を検出できる。遠方のクエーサーから出たX線を手前のWHIMが遮ってできる吸収線スペクトルを見つけるという方法、
Dhot_intergalactic_medium 02
(資料:Illustrations and composition: ESA / ATG medialab; data: ESA / XMMニュートン / F. Nicastro et al. 2018; cosmological simulation: R. Cen)
拡大
結果、地球とクエーサーの間で距離の異なる2か所にWHIMがあり、そこに含まれる酸素の吸収線を見つけることに成功、これは酸素を含む大量の物質が予想通りの量で存在することを示しており、これでついにバリオン量の理論と観測のギャップを埋めることができた、とのこと。

ご覧いただき、ありがとうございました。

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category: 宇宙・天体

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