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Micha: Classic音楽とLuteの楽しみ

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

T.ピノック:Haydn Cemb.Con Hob XVIII:11  

ハイドンの鍵盤協奏曲と言えばまずこれだ、と言えるほどお馴染みのニ長調 major, Hob XVIII:11、当時は楽譜がベストセラーとなるほど人気だったそうだ。書法にはC.P.E.バッハからの影響を残し、早い時期の作品かと思っていたが、1982年、ハイドン50歳の円熟期の作である、交響曲で言えば70番代を書いていた頃で、純粋な意味で古典派 鍵盤協奏曲の完成形ではないだろうか、長くならず、楽しさを見事凝縮している。 
いくつか音盤はあるが、変わらず好きなのがT.ピノックがcemb.を弾くアルヒーフ盤である。
pinnock hay cemb con
Haydn Cemb.Con Hob XVIII:11
トレヴァー・ピノック:指揮、Cemb.
イングリッシュ・コンサート  1984年 アルヒーフ

第1楽章から快速なテンポを取り、前奏部[21~24]の4小節を聴いただけで十分楽しくなる、
sc01 19
ピノックの指さばきは正確で鮮やか、隅から隅まで緻密に聴かせる。カデンツァはハイドン自身が書いた版を用い、幻想的なところもあり、ハイドンの即興性も垣間見る感じだ。
第2楽章、Un poko Adagioは滑らかで落ち着いた楽章で幻想的な魅力も置く、ピノックはここでも鍵盤の細やかさを端正確実に聴かせ心地よい。
終楽章は快活なロンドだが、変化に富み無駄なく入念に書かれた内容だ。
hay cemb con
you tube:Haydn: Keyboard Concerto in D major, Hob XVIII:11. Pinnock, The English Concert

ところで、同時期にモーツァルトはどんな鍵盤協奏曲を書いていたか興味が湧いた、1982年頃の作品は第12番あたりになる、
moz pf co 12
pf協奏曲No.12 イ長調K.414
you tube:Mozart:fp Concerto No. 12 in A Major K. 414
モーツァルトは26歳くらい、ウィーンに活動拠点を移した頃だ。優美なイタリア趣味の作風で、ハイドンとはスタイルは異なり単純比較はできないが、のちの20番代の傑作と遠くない内容を備えている、こちらは新時代の鍵盤協奏曲の始まりと言えるかもしれない。モーツァルトが活躍しはじめ、ハイドンは鍵盤協奏曲とオペラは譲って書かなくなったという。

ご覧いただき、ありがとうございました。

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category: F.J.ハイドン

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