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Micha: Classic音楽・Lute・宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

A.ホルステッド:J.M.Kraus 序曲&交響曲集  

こう暑いと何を聴こうと考える気も起こらない;しばらく聴いていない好きな曲がいい、 
取り出したのはアンソニー・ホルステッド指揮、エイジ・オブ・インライトゥメントOの演奏で1枚だけ録音された、J.M.クラウスの序曲&交響曲集、今では貴重なものとなった。
201403021.jpg
アンソニー・ホルステッド指揮、エイジ・オブ・インライトゥメントO
1991年、MUSICA SVECIAE

MUSICA SVECIAEはスウェーデンの音楽史をたどるレーベルで、スウェーデン政府が資金を出し、王立音楽アカデミーが製作した優れた内容だった。
ヨーゼフ・マルティン・クラウス(1756-1792)にはベートーヴェンやモーツァルト同様、今の我々にも共鳴する斬新な力がある。その作品はNAXOSレーベルにシリーズ録音されて知られるようになったが、これに先立ち、コンチェルト・ケルンや今日取り上げるA.ホルステッド指揮による録音がクラウス没後200年に合わせて出ていた。先日も書いたように、曲の真価が聴ける演奏が確率された良い時期に復活したと思う。

劇音楽「オリンピエ」序曲、短調作品で劇的な序奏で始まる、主部は概ねソナタ形式だが、提示部のあと簡潔な展開部があって再現部は提示部をそのまま、最後に序奏部もそのまま再現して終わる、構成は明快であまり手は込んでいないが、閃きを一気に書きとめたような、ぐっと来るクラウスの魅力を印象づける。ホルステッドによる演奏は内声弦の動きもよく聴かせ、木管の立ち上げどころも良い、見渡しの良い古楽サウンド。
「オリンピエ」はyou tubeに当演奏があった、
kraus o you
you tube:Joseph Martin Kraus - Ouverture to Olympie(劇音楽「オリンピエ」序曲)

交響曲ハ短調VB142、過去作の嬰ハ短調VB140が原曲で、ハイドンに献呈するためハ短調に改作したのがVB142になり、第一楽章が大幅に書き直されている、対位法的な序奏は、オーロラを見るような?幻想感が良い、主部の主題はメロディアスになったが、バスや内声による切迫感のあるリズムは残している。ホルステッドの構成を捉えた演奏で希薄にならず、引き付けて行く。第二楽章は変奏曲のようだがバスの動きは対位法的、クールな主題で気分を沈静化させ、弱音の弦の和声が美しく響き幻想的でもある、メヌエット楽章は除かれ、終楽章、アレグロ・アッサイ、これは悲哀というより激動、クラウスの魅力の大きな要素、原曲VB140とほぼ同じだが、展開部をよりドラマティックに改作している、vl群の怒涛のトレモロの下で内声、低音部が力強い掛け合いをするのは圧巻、終結部も同様の手法で、白熱して終わる。
参考動画はConcerto Kölnの演奏を挙げる、こちらも名演
vb 142 you
you tube:
Joseph Martin Kraus-Sinfonie c-moll-Concerto Koln

交響曲ハ長調VB139、まずハ短調の深く幻想的な序奏がある、主部は一転、明るく活気のある第一主題、穏やかながら印象的な第二主題がでる、ソナタ形式ではあろうが、あまり明確に形式感が掴めない不思議な感覚を抱かせる、クラウスらしい魅力を持った楽章。第二楽章も形式が掴めない自由なカプリチォ風の曲だろうか、不思議な魅力で包み短く終わる。終楽章はいかにもロンドらしい楽しげな主題、ソナタ形式の枠もあるようだ、展開部で少し聴きどころを置き、この楽章も短く切り上げている。
参考動画:こちらもConcerto Kölnの演奏
vb139 you
you tube:J. M. Kraus - VB 139 - Symphony in C major

ご覧いただき、ありがとうございました。

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category: J.M.クラウス

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