Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

菅きよみ:モーツァルトfl協奏曲No.2  

先日の鈴木秀美:指揮、O・リベラ・クラシカ盤に入っているモーツァルトfl協奏曲No.2です。
モーツァルトがアマチュア奏者から数曲依頼をうけ、高額な報酬を得るはずだったところ、この第2番がオーボエ協奏曲からの編曲だったことから半分以下に値切られたなどと伝えられる一方、フルート協奏曲が先に成立していたという説もあり、謎です。
フラウト・トラベルソはリコーダーと同じく、管の横に穴が開けられただけの単純な構造で、半音階の演奏には上流の穴を開くと同時に下流の穴複数を閉じる、クロス・フィンガリングという、厄介な技術が必要で、正確な音程で明確な音を出すのも難しいそうです。これをパッセージや装飾音で素早く行うのも大変そうです。よってトラベルソによる流暢なモーツァルト協奏曲の演奏は意外と少ないんですね。菅さんの演奏も数少ない名演、名録音として貴重かと思います。ちなみに使われている楽器は最低音を半音上げる1キーのみ付いたもの、バロック期と変らないものだそうです。

moz fl

この演奏ではオリジナル譜に従い、オケの前奏部分からトラベルソが第一vlと同パートを吹きます、当時はこのようにソロ楽器もオケ・パート演奏するのが普通だったようで、古楽の弦とトラベルソの合わさった響きは断然良い。ソロに入ってからも、オケ楽器の一部のように、さらりとした味わいでごく自然で心地よい演奏が進められる・・このように聴かせるのが難しいのかも知れません。
第二楽章では、あのB.クイケンの演奏を思わせる、半分風音のような木質の音がしみじみとした気分に浸らせてくれます。ここは朗々と鳴ってしまう金属のモダン・フルートには出せない味ですね。
ナチュラル録音がこれをよく伝えてくれます。ハイドン53番「帝国」とのカップリングで満足の1枚です。
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category: モーツァルト

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