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Micha: Classic音楽・Lute・宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

R.ブラウティハム:J.M.Kraus fp Sonata   

今朝は曇り、危険な暑さが続く中、曇り空がこんなに有り難く思うことはない;

J.M.クラウスのピアノ作品は全部集めてもCD1枚に収まってしまう少なさでモーツァルトとは大違い、3楽章のまとまったソナタが2曲と単一楽章の作品、あとは小品が数曲しかない、
クラウスはピアノの達人だったという話は聞かない、自ら演奏会で披露することもなかった?、よって作品数も少ない、と単純に捉えるべきか・・あるいはこれ以上の曲は書けないと思って別の仕事に精を出したのか・・この可能性も否定できないほど、ソナタで書かれた2曲は集約されたような内容で素晴らしい。特にソナタ ホ長調(VB196)はひじょうに充実しており、演奏時間も3つの楽章で30分弱という大曲になる。 
どちらかというとハイドン風なかっちりした形式感で、ロマン派的精神も予感させる。
ハイドンの鍵盤ソナタでも名演を聴かせているR.ブラウティハムのfpで久方ぶりに再聴、
kraus vb196
ヨーゼフ・マルティン・クラウス ピアノ作品集
ロナルド・ブラウティハム:フォルテピアノ

第一楽章、自信に満ちた第一主題で始まる、強と弱、動と静、彫りの深い楽想で提示部だけでも味わい深い、休符(溜め)を置いて短調の展開部に突入、右手の疾走するパッセージの下で、左手が怒涛のように第一主題を展開するのは圧巻で、ここは絶対的に指さばきの鮮やかさがないと魅力半減だろう、ブラウティハムは鮮やかでダイナミック、
第二楽章は自由な幻想曲ととらえるべきか、鍵盤のあらゆる表情、語り口を聴かせ、楽想もセンスがいい、途中で終楽章に入ったか?と思うような軽快なアレグロ部分が置かれ変化多彩。
第三楽章は親しみ易いテーマによる変奏曲だが、ありきたりではなく、じつによく練られていて、変奏から変奏への繋ぎ方が良い、「次はどう変奏しようか?」と弄るような、今まさに作曲しているような表情が聴かれる、短調となってベートーヴェンの「月光」を思わせる変奏も聴きどころ、内容たっぷりの第二楽章をもう一つ聴くような約10分間である。これはもうベートーヴェンの大作を聴くのと同じ姿勢で味わうべき;
録音数は多くないので選択枝は少ない、BISレーベルから出ているRonald Breatigamのフォルテ・ピアノによる演奏が技のキレ、表現ともに群を抜いて素晴らしい。

ホ長調(VB196)はyou tubeからMario Martinoliの演奏を挙げる
kraus vb196 b
you tube:Joseph Martin Kraus (1756-1792) Piano Sonata in E major VB196 (1787)
*3つの楽章は続きで再生される
使用楽器はAndreas Stein作に基づく
fp a ste
もう一つのソナタ 変ホ長調(VB195)は幾分小作りだが、それでも22分前後の作品、こちらはモーツァルト的な軽快さがあり、VB196とは違った楽しみがある、終楽章が凝っているかな。
これはyou tubeにブラウティハムの演奏があった、
kraus fp you2
you tube:J.Martin Kraus: Piano Sonata in E flat major VB 195

ご覧いただき、ありがとうございました。

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category: J.M.クラウス

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