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Micha: Classic音楽・Lute・宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

K.ベーム:Mozart Sym No.29 & "Haffner"(LP)  

近年の演奏に耳慣れしたあと、K.ベーム最晩年のセッション録音となるモーツァルトSym 29番と「ハフナー」を再聴してみた。 
弦楽のしんなりした魅力もありだろうがそれを押し殺してでも、ベームらしい骨筋のある構造物のようにに仕上げている、それがきりっとした爽快さを帯び、格調高い趣きになる。
「ハフナー」の第一楽章、終楽章は反復指示が一切ないので多くの演奏はそのとおりにされる、一方29番は概ねホモフォニックに書かれており、38番以降のような書法的密度はまだ少ない、しかし前半、後半とも反復指示があり、結構長いコーダが付く、因みにベームの演奏は提示部のみ反復して9:06、もし後半も反復したら12:30くらいに長大になってしまう、さすがにここまで聴かずとも、ベームのじっくりしたテンポなら提示部も1回でよい感じだ;
be moz s 29 35
カール・ベーム指揮、ウィーン・フィルハーモニーO
1980年 DG

29番イ長調
第1楽章、ベームは最晩年でも新鮮なアイデアで演奏している、提示部が終わり、反復の際、また展開部へ移る際の接続句でぐっとテンポを落とし、間奏のようにレガートにする(後述のyou tube、1973年のライヴではまだ目立たない)、
sc01 a
テンポに戻った提示部、展開部がまた新鮮な活気を持つ、上手い効果でベームはお堅いだけでなく意外な楽しみを聴かせる。
第2楽章も淡々と運び、甘ったるくならない、
メヌエットも彫りの深い味わいで聴かせ、最後の音にすーっとritをかけ、終楽章に続くように聴かせる(当LPでは)、これもアイデアv
この曲は終楽章がエネルギッシュで展開部も聴き応えがあり、一番かも、ベームは遅くせず、引き締めて終わる。
you tubeは1973年、ライヴの収録
bohm moz s 29 you
you tube 交響曲第29番(モーツアルト)1973年06月02日 カール・ベーム指揮 VPO

35番「ハフナー」
第1楽章、力強い動機と流麗目まぐるしいパッセージが入り乱れるモーツァルトならではの楽章、始まりの総奏は厚いが整った響き、VPOとの演奏もベームらしい厳格さだが、過去のBPOとの演奏はもっとゴツくさく聴こえた;
第2楽章、弦楽が気品を帯び、木管も要所で浮き立ち、良い意味で淡々として飽きさせない。
メヌエット、きりっと気高く演奏する、この感覚は近頃の演奏ではないかもしれない、このメヌエットの最後もすーっとritをかけ、間を置かず終楽章に入る、
終楽章はメヌエットの余韻から柔らかく開始する感じ、急速なテンポは取らず、がっちり個々の音符を噛みしめる感じ、BPO時代のような覇気が足りない、とかジャケットの解説者は書いているが、内容的に決してそうは思わない。
you tubeに同じくライヴの収録があった、
bohm moz s 35 you
you tube:Mozart Sinfonia no 35 Haffner Karl Bohm
1st 2nd 3rd 4th

ご覧いただき ありがとうございました。

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category: モーツァルト

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コメント

かつてLPで所有していました。No.35のMenuetの終わりが、柔らかく消えるように終わるのが印象的。LPだと楽章間は続けて聴くので、Finaleに向けての、楽章間の休止のタイミングがとても、理にかなっていたと思います。4つの楽章を通して聴く楽しみの曲の一つだと思いました。

#- | URL
2018/08/11 17:36 | edit

このLPの録音が亡くなる前年だったというのにちょっと驚きましたね、

よく整った正攻法が基本ながら、VPOと録音した、アイネクライネナハトムジークでも新しいアイデアを聴かせていました。

michael #xNtCea2Y | URL
2018/08/11 22:17 | edit

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