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Micha: Classic音楽・Lute・宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

りゅうこつ座:η星のシナリオ  

ここ3日ほど大陸の高気圧に覆われ、気温は33℃止まりで空気も乾き夜は涼しい、夏の間ずっとこうなら文句は言わないが^^;
 
さて、宇宙が描いた芸術と言えるりゅうこつ座のカリーナ星雲は視野の狭いHSTの画像を手間暇かけて繋ぎ合わせたものだ。
Carina Nebula
画面右側(黄矢印)にはMystic Mountainと呼ばれる、恒星が誕生する現場がある、
m m 2
原始惑星系が放つジェット
また画面の左側に見える明るい天体(赤矢印)は銀河系全体でも数十個しかないと言われる、超大質量星 η(イータ)星である、
EtaCarinae.jpg
膨らんだ雲の中心に連星のη星がある
恒星は質量的に大きくなれる限界(エディントン限界)があって、η星はそれに近い星と考えられてきた。記録に残る範囲でもη星は過去に何度も異常な増光現象を起こしており、19世紀前半には 0等級前後という増光を4回は起こしている。1841-43年には-0.8等級に達し、全天の恒星でシリウスに次ぐ明るさとなった、このときは超新星爆発と見てもおかしくないが、η星は残っているのが謎であった。
米・アリゾナ大学のNathan Smithらはチリ・ラスカンパナス天文台でη星の観測を行い、170年前に星から出た光のうち、星の周囲に広がった物質で反射し、遠回りして近年ようやく地球に届いた光のエコーを調べた、これにより、170年前の噴出で周囲の物質が時速3000万km以上で膨張したことがわかった。この増光現象の経緯を説明するシナリオとして、Smith氏らは「η星は以前は3連星だった」と考えた、
η carinae nasa
HUBBLESITE
1.η星は接近した2つの大質量星A.Bとそれらを中心に離れて廻るCによる3連星だった、
2.接近した2つのうち、重い方Aが先に老いて巨星化し、物質がBのほうへ引き込まれる、
3.物質を吸収したBは太陽の100倍ほどの質量になり、Aのほうは太陽の30倍程度に軽くなる、これで重力の釣り合いが変化して、AとBは離れていく、
4.Aは外を廻っていたCに接近し、重力が影響し合い、Cは連星系の内側へ落ち込み、反対にAは長い楕円軌道に弾かれる、
5.Cは大質量のBに接近し、周りに円盤を形成する、
6.最後にBとCは合体する、このときに爆風が生じ、時速3000万kmで拡がった、この爆風が過去に放出された物資と衝突し強い光を放った、これが170年前の増光の原因、現在も5.5年周期で楕円軌道のAがBの外層を通過し、衝撃でX線を放っている。
・・と長々と文面にするより、このシミュレーション動画がわかりやすい^^;
η carinae you
you tube:Animation Showing Scenario for Eta Carinae Outburst

PS.超巨星とは地球や太陽の大きさからみて、どんなものか順に比較した動画、
Comparison of the sizes of stars
you tube:星の大きさを比較 2

ご覧いただき ありがとうございました。

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category: 宇宙・天体

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