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クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

S.ラトル:Haydn Sym No.90(新・旧盤)  

ハイドンのSymには演奏会で注意が必要な曲がいくつかある、 
まず、60番「うかつ者」、これは6つの楽章があり、知らない聴衆は第4楽章Prestoが終わったところで拍手してしまう;もう一つは90番、終楽章で終わったかに思わせて4小節全休符を置いて続きがある、
sc04 162
No.90 終楽章より、ob、弦楽パート
現代、最高品質のハイドンを聴かせる一人、サイモン・ラトルは90番を1992年と2007年に2度同じEMIに録音している、
まず、1980-1998まで首席指揮者を勤めたバーミンガム市響との演奏、
s r hay 90 01
ハイドン 交響曲No.90 ハ長調
サイモン・ラトル指揮
バーミンガム市交響楽団 1992年 EMI

こちらの録音はホールトーンが適度に入った爽快な響き、管楽器のソロが多いが各奏者はセンスよく装飾を加えて演奏、
第1楽章、序奏で主部のテーマが現われるという特徴がある、主部は快活な第1主題、旋律美の第2主題で構成、第2主題は管楽器のソロが奏でる、ラトルは快速なテンポで強弱を広く設定、絶妙なデュナーミクで聴かせる、
第2楽章、工夫をこらされた変奏楽章、同テーマを長調と、緊張感のある短調に分け交互に置かれる、短調の強奏も柔軟な感覚で耳心地良い、この楽章も木管のソロ、vcにvcが助奏したソロがある。
メヌエット、やはり木管のソロが目立ち、トリオではobが聴きどころ、
終楽章、Allegro assai 速めのテンポで内容の緻密さもしっかり聴かせる、展開部には力強い推進力がある、この終楽章の後半は1回で終わるのがよいと思っていたが、ラトルは反復している、仕掛けがわかったところでもう一度、というのもわるくないだろう。

もう1枚、2002-2018まで首席指揮者兼音楽監督を務めたBPOとの録音、
s r hay 90 02
ハイドン 交響曲No.90 ハ長調
サイモン・ラトル指揮
ベルリン・フィルハーモニーO 2007年 EMI

各楽章の演奏内容に大きな違いはなく、旧盤で完成の域だと思うが、BPO盤はホールトーンが少なく集中して聴く感じだ、演奏はメリハリが強くなった感じ、デュナーミクも新たな工夫が感じられる、管楽器ソロの装飾が一段と凝った演奏になり、さすがに達演で楽しみどころだ。終楽章の後半は同様に反復して聴かせる。

tou tubeはBPO盤だけ挙がっていた、
s r hay 90 you
you tube:Joseph Haydn - Symphony No. 90 in C major

ご覧いただき ありがとうございました。

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category: F.J.ハイドン

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コメント

こんばんは
私はどういうわけかハイドンを全然聞いてこなかったんですが、
この60番の話なんかは面白いですね。
聴かないと損かもなと思いました。

unagi #- | URL
2018/08/27 19:31 | edit

こんばんは。

michaelさん、こんばんは。

ハイドンってたくさんの交響曲を作っただけでなく、飽きることなくいろいろな仕掛けを考えていて凄い人ですね。6楽章あるのに勝手に4楽章だと勘違いして途中で拍手する聴き手のことを指して「うかつ者」というタイトルかと思ったのですが、違うみたいですね。僕が「うかつ者」でした(笑)。90番の全休止は聴衆を欺く確信犯でしょうか?

ばけぺん #- | URL
2018/08/27 20:22 | edit

unagi さん こんにちは

偶然にもキリ番に面白い曲があるんですね、
80番ニ短調なんかも1楽章で2つの主題の性格が違いすぎて可笑しいですし、
お馴染み100番「軍隊」は鳴り物入りですし。

michael #xNtCea2Y | URL
2018/08/28 13:27 | edit

ばけぺんさん こんにちは

>聴衆を欺く確信犯
ハイドンは確信犯ですね、そのように聴かせる指揮者も共犯です。
聴衆の貴婦人達が「なんざんしょ、今のは!?」と驚くのを横目に見て、
ほくそ笑んでいるところを想像します。

michael #xNtCea2Y | URL
2018/08/28 13:34 | edit

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