FC2ブログ

Micha: Classic音楽・Lute・宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

アルビレオは連星ではない  

オレンジと青の対比が綺麗な二重星でお馴染み、はくちょう座の嘴にあたるβ星、アルビレオは見える方角が近いだけの見かけ上の二重星と思われるが、遠いながらも重力で結びついた連星の可能性も残される、とされてきた。
albireo_20180827104953173.jpg
アルビレオ
Cygnus.jpg
はくちょう座
連星といえばおおいぬ座、シリウスの伴星のように極めて接近していて光度差が大きく、小型の望遠鏡では分離して見られないことが多いが、
Sirius_A_and_B_20180827104957b5e.jpg
シリウス、左下が伴星(HST)、伴星は先に年老いて白色矮星となったもの
アルビレオは容易に見られるほど離れており、もし連星であれば約6000億kmの距離で、約10万年の周期で公転し合っていると考えられた、
オレンジの明るいほうをA、青いほうをBとする、じつはAのほうにはシリウスのように小さな伴星が廻っていて、Bも含めれば3連星となるところだ、

米国の天文学者Phil Plait氏はESAの位置天文衛星「ガイア」のデータから、AとBが連星か否かの解明を試みた。
Gaia_Spacecraft.jpg
位置天文衛星「ガイア」
ガイアが観測したA,Bの地球からの距離はAが328光年、Bが389光年と結果が出ており、この差どおり60光年も離れていれば連星はあり得ないことになる、しかしガイアは近くて明るい星の観測は苦手なのだそうで(星像が大きく写り過ぎて誤差が生じてしまう)、誤差を考慮すると決め手にならない;
そこで、A,B星の固有運動を調べることにした、これは誤差少なくわかるらしい、
(*固有運動:星が天球上を移動していく方向と速さ)
連星の関係にあれば方向、速度とも同じになるはず、また仮に連星関係の公転の動きがあったとしてもそれは非常にゆっくりなので無視できる、結果は、
Aの固有運動は16.66m秒角/年、方向は南南東、
Bは1.13m秒角/年、方向は西南西、

albi.jpg
仮想図
この移動方角を見れば互いに無関係とわかる、結論は見かけ上の2重星だったということ。
大発見ではないが長らく不明だった事がスッキリした。
天体には近いがゆえに観測し辛いこともあるようだ。

ご覧いただき ありがとうございました。

にほんブログ村
関連記事

category: 宇宙・天体

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://micha072.blog.fc2.com/tb.php/1972-17a08ed4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最新記事

最新コメント

カテゴリ

最新トラックバック