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Micha: Classic音楽・Lute・宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

S.ラトル:ハイドン Sym No.60「迂闊者」  

先日も少し書いた60番は、元となった曲が喜劇の附随音楽として書かれ、副題の「うかつ者」は主人公の性格を表しているらしい、のちに6つの楽章を拾い出した、管弦楽組曲と言うべきかもしれない、とにかく通常の作品とは様相が違い、劇の様々な場面を描写しているようだ。
やはり一番面白いのはS.ラトル、バーミンガム市響の演奏(EMI)だろう、楽譜にはない演出を行っている。 
20180826.jpg
ハイドン交響曲No.60ハ長調「迂闊者」
サイモン・ラトル指揮
バーミンガム市交響楽団
1990年 EMI

第1楽章 荘重な序奏に始まり主部の第1主題は軽快、第2主題にはどういう意味か延々消え入るようにdim.がかかる、
sc01 70
しかし展開部、再現部合わせて充実した書法で聴きどころだ。
第2楽章、普通の緩叙楽章と思いきや、管楽器が奇妙な相の手を入れてくる、何ともコミカルな楽章、
メヌエット楽章、優雅な主題で珍しく対位法的に書かれた部分がある、
sc03 9
これも逆に可笑しく聞こえる、トリオはハ短調、民族調で風変わり、
第4楽章 Presto ハ短調で急速、いかにもフィナーレのように終わるが続きがある。
第5楽章 Adagioはヘ長調で涼やかな緩叙楽章、が、突然[29]からtrp、timpが響き、何やら軍楽調になる;終結はAllegroになる。
終楽章、主題が開始され、[17,18]の全休符でパタリと止まる、じつはvn群の最低音G線が間違ってFになっていた、という設定で[23~30]は調弦を直すところ(D線の音を聴いて5度下に合わせる)
sc06 12
原譜では[16]までの間、べつにまちがった音は出さない、しかしラトルは[15,16]で調弦ミスの音を弾かせる(これは凄い)、これで調弦を直す理由がわかる、[33]からやり直しになる。
ここは"結婚式の当日、自分が新郎であることをすっかり忘れた主人公が、ネクタイを結びながら思い出す!?"という、うっかり振りの描写で;劇の終曲だそうだ。

you tubeに当盤はなかったので、ジョヴァンニ・アントニーニ指揮、イル・ジャルディーノ・アルモニコの演奏を挙げる、
hay sym60 you
you tube:J. Haydn: Symphony No. 60 "Il Distratto" | Giovanni Antonini | Il Giardino Armonico (Haydn2032 live)

ご覧いただき、ありがとうございました。

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category: F.J.ハイドン

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