Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

リュートのテンション  

リュートは長く弾いていなくとも、ときどき様子を見てやらないといけません;
今日の湿度は62%、しかし真冬は30%切ることもあります、この差は大きい。木製のペグ(糸巻)は放っておくと夏は膨張しきつくなっているし、冬に入るとどんどん緩みだします。本体も木製ですから当然、同様に変化を繰り返しているはず、やがて膠の接着も緩んでくる。とくに心配なのが響板を補強している力木、これが剥がれてくると、響板を軽くノックすると「ベコ、ベコ」という音がしてわかります。楽器を透視してどの位置に力木があるか知っておくと、どれが剥がれているかも見当がつきます^^;そして製作家さんに修理依頼するわけです。

透視

ルネサンス時代のリュートははじめ6コース程度でしたから、楽器のテンション負担は少なく、殆ど心配要りませんでしたが、時はバロック時代に移り、低音旋律が大きく跳躍する、いわゆる通奏低音の音楽となり、低音弦が増え、最後には13コースとなりました。楽器の基本構造は6コース時代と殆ど変りなく、どうにかこうにか補強して成り立たせていたのですが、やはり限界に近く、合計テンションは60kg近くなります。弦代と修理代でやたら金を食う楽器だったようです。
写真の2つの楽器は歴史的構造も重視しながら、現代の使用環境も考慮されているものと思われます。特に負荷の大きいブリッジの下の力木は製作家の工夫で様々なようで、M.オッティガーの垣根状は珍しいです。高音弦側は強く張るのでわりとしっかり補強され、低音弦側は緩く張るのと振幅の大きい振動を止めないよう、遠慮ぎみの補強になっているのは共通のようです。
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category: リュート

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