Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

スウィトナー:シューベルト交響曲5番  

このCDは「未完成」と第5番の入った、オットマール・スウィトナー指揮、SKBの演奏で、LP盤購入からCD購入へ移行していた頃に買った懐かしいものでもあります。たしか3500円、そうおいそれとCDは買えませんでした。
東ベルリン・キリスト教会、1983年録音ですからデジタル最初期ではありません。すっかりサウンドが完成したDENONとD.シャルプラッテンによる共同制作。

sch sym 8

スウィトナーの指揮はいつもどおり、極めて清潔な響き、シューベルトのSymphonyには一際相性よく感じます。最初に入っている「未完成」はこの演奏以外は聴かなくてもよいと思えるもの。多くの演奏でありがちな遅すぎるテンポを避け、爽快な弦の演奏に管・打がどっしりとダイナミズムを加え、濁った塊のような響きは聴かれません。全体を適度に弱音基調で演奏している分、第一楽章の展開部が凄い迫力として聴けます。

さて第5番ですがオケ編成が、tp、timpなし、クラリネットもなし、ということで、古典派中頃に戻ったみたいな規模です。ベートーヴェンでは考えにくいですが・・ハイドンの確立した交響曲形式がしっかり基盤として感じられ、同時に和声の移ろいなどシューベルトらしい魅力も聴かれる、親しみやすい曲です。
第一楽章、さらりとした短い導入があって弦で溌剌とした第一主題が弾かれます。第一主題をしばし燃焼させて、穏やかな第二主題に入ります。展開部は第一主題に導入部の音形を交えながら始まり、第一主題を扱いますが短いもので、再現部に移ります。再現部内にも小さな展開を設けて、終結部に行きます。
第二楽章、始まりを聴いた瞬間、ハイドンの90番第二楽章を連想しました、そっくり同じではないですが、旋律の趣味はハイドン風で、温もりに満ちています。3部形式で中間ではいつのまにかロマン派的な世界に包まれます。
第三楽章はト短調で書かれ、平穏ぎみの作品の引き絞めどころでもあります。モーツァルトの40番メヌエットとの類似がよく言われますが、25番の雰囲気もちょい入っている気がします^^結果的にはとてもシューベルトらしい曲想になっていますが、いずれにせよ魅力のメヌエットです。
終楽章ソナタ形式、ここでも軽快な主題による始まりがハイドンの終楽章を彷彿とさせます。展開部は特段凝った内容ではないですが、再現部で一押しあって全体としては充実感があります。
以上、スウィトナーは程よく快速に進め、美質が効いた演奏となっています。
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