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Classic音楽,リュート,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

壊れやすい楽器  

昨晩は秋の味覚、むかご飯を作った、今回はダシと醤油で味付け、むかごはヤマイモの肉芽だそうで、ほろ苦く、生ではガリガリしているが、火を通すと柔らかくなり、野菜の掻き揚げに混ぜても美味しい。 
mukago_20181120095639521.jpg

さて本題^^
いくつか楽器を経験したあとなら、素晴らしい楽器は音楽的に豊かに機能し、問答無用に良いとすぐわかる。良いのかな?と考えるようじゃ今一つ;
ギターなら製作家も大勢いるので、同じ星五つのレベルにも異なる魅力、個性を持ったのが複数あるだろう。リュートはそれほどに選択の幅はないので、何はともあれ星五つなら買いだ、あまりに好みから外れれば別だが、
ようやく手にしたそんな楽器こそ、故障させないことに神経を使う、たぶんリュートほど壊れやすい楽器はないだろう、バロックluteになると薄く軽いボディに二十数本の弦を張り、総張力は60kg前後、このように部屋を暗くし、響孔から灯りを入れると提灯のように透過する、
GT透視
内部に横向きに何本もある影は補強のための力木である、この力木配置も製作史の中で模索されたものと思う、高音弦側は少し強めに張るので強化してあるようだ、補強を強くすると鳴らないし、弱いと壊れやすい、ギリギリのところでの匙加減だ、
11c lute
修理で開いた11コースlute

かつて国産のリュートが出始めた頃は、音響的な基本構造がわからないまま作られた形だけのモノがあった、表側の弦を止めるブリッジの真裏には力木を貼らないのが正しいのだが、この写真でいうオレンジ線の位置にも力木を貼っていたらしく、
GT透視b
これではブリッジから伝わる弦の振動を止めてしまい、鳴らない、基礎練習にも使えないまったくの欠陥品だった、
aria lute
その後は輸入楽器などを参考にコピーされ、使える楽器も作られるようになったが、補強度が強めで十分に鳴らない楽器が多かったようだ、日本の気候からして壊れにくく作るのもやむを得ないが、全体に響きが浅く、低音もよく出ないと表現力が下がる。

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