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ホグウッド:ハイドン交響曲53番  

ホグウッドが全集に向けてスタートした録音、いずれ買い求めるつもりが、いつでも買えると思って先送りになっていましたが、今や中古、在庫品しかない状況です;
あらためてこのシリーズ録音を聴いて、音楽的質の高さに驚いています。それまでの多くの録音とは別格のような仕上がり、古楽を先導してきた人の集大成の仕事のように思えます。ハイドンも初期、中期・・その時々の最高作として書いていたはず、ホグウッドも最上の演奏で応えているように感じます。

hog hay 02

さて、クイケンも素晴らしい録音をしている53番「帝国」ですが、まったく予想どおりというか、極端に感じる表現は一切なく、正攻法、あくまで自然に捉えて、様々なデリケートな要望を実現している数少ない演奏です。
第一楽章は程よく快速、弦は強くエッジを立てずしなやかに弾くんですが、快活さは十分に感じます。強弱表現は懐深く、極めて丁寧な合奏が聴き手を集中させます。
第二楽章はあまり遅くせず、テーマを民謡らしくさらりと素朴に歌い上げるところがいいです。
簡潔で美しいメヌエットは望みどおりの快演v
終楽章はA版のカプリチォが先に入っています、快速ですがスリリングに音階を駆け上がるパッセージも緻密なアンサンブルで決め、弦とトラヴェルソの一体感が見事、きっちり構築感も聴かせ、痛快に終わります。
次にB版のプレストが入っています。古楽奏者はかならず両方録音しますね、5楽章のつもりで楽しめばいいです。

録音はワンポイントではないかと思います。自然な音場感、弦と管のバランスは絶好でナチュラル音です。セッション録音なので仕上げも入念。音のフォーカスが良く、弦とトラヴェルソの響きがいいです。楽器データによると、トラヴェルソはH.グレンザー・モデル、とあります、弱音の細く絞られたような音が弦楽と溶け合い美しい。
内容の高さからコストもかかっているようで、残念ながら70番台半ばで計画は打ち切りになりました、ちょうどこのあとの作品はS.クイケンが質の高い録音を残しているので、両者をつなげば、古楽オケによる優れた全集が概ね組み上がります。
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category: F.J.ハイドン

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