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大小マゼラン雲の星形成  

日本から見ることはできないが南半球で見られる大小マゼラン雲(銀河)、昔は正体のわからない不思議な天体だった、今は距離もわかり、天の川銀河とはかなり性質の違う小銀河だというのもわかっている、希少な宇宙の資料が観測しやすい距離にあるのかもしれない、
Magellanic Galaxies
大マゼラン雲:距離16万光年、小マゼラン雲:距離19万光年、両マゼラン雲間の距離:7万5千光年
両マゼラン雲はこれまでも様々な発見の場でもあったが、20世紀初頭まで、両マゼラン雲やアンドロメダ銀河がどれ程の距離にあるのか、銀河系の中なのか外なのかさえわからなかった。
これらの距離を知る突破口となったのが、小マゼラン雲にあるセファイド(ケフェイド)変光星の発見だった、
magellanic gala s
小マゼラン雲
過去記事:宇宙に手をのばすⅢ

星のスペクトルを調べると、星の運動や温度、化学組成、また一生のうちでどの段階にあるか等がわかる、大質量の星は寿命が数千万年程度と短く、超新星爆発して重元素を放出する、それが次世代の星の材料になっていく、新世代の星を調べると、含まれる重元素の割合で所属する銀河内でどのような歴史があったのか知ることができる。アメリカ国立光学天文台および米・モンタナ州立大学のDavid Nidever氏らの研究により、両マゼラン雲内の星形成の歴史が天の川銀河とは完全に異なることが示された、
『天の川銀河では、星形成は最初のうちは非常に活発だったが、その後は落ち着いてきた、
一方、両マゼラン雲の星形成は、最初のうちは天の川銀河の50分の1ほどと非常にゆったりだったが、20億年ほど前に急上昇へ転じたようだ』
という研究結果である、
15596_map.jpg
観測衛星ガイアのデータから作られた大マゼラン雲の画像に、今回の研究で得られた星の重元素量マップを重ね合わせたもの、紫は重元素が多く黄色は少ない【資料:David Nidever (NOAO/Montana State University) and the SDSS collaboration】
15597_history.jpg
天の川銀河(黒線)と大マゼラン雲(青線)の星形成史の比較【資料:David Nidever (NOAO/Montana State University)】
両マゼラン雲は合体や接触経験のない初期宇宙の矮小銀河の特徴を持つとも言われ、長く穏やかな状態だったが、天の川銀河への接近による重力の相互作用で、ガスが圧縮されて、星が加速的に誕生するようになったと考えられる、星形成の材料が豊富で大マゼラン雲内のタランチュラ星雲には最大級の星を含むR136という密集した星団もある、
r136_20190131100342c4e.jpg
R136
R136は散逸せず球状星団として残る可能性もあるとされる。
なお両マゼラン雲は天の川銀河の伴銀河として周回しているというのが定説だったが、その移動速度の測定から、たまたま天の川銀河の近くを通り過ぎているだけで、重力を振り切って遠ざかって行く可能性もあり、銀河のスイングバイかもしれない。

ご覧いただき、ありがとうございました。

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category: 宇宙・天体

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コメント

こんばんは。
20億年後に大マゼラン雲と天の川銀河が衝突する、
なんて説があったりするみたい。
www.cnn.co.jp/fringe/35131234.html

リュートの奇士 #nLnvUwLc | URL
2019/01/31 22:57 | edit

奇士さん こんにちは

大マゼラン雲は星の材料も多いだろうから、衝突すればかなりのスターバーストが起きるかな、夜空は青い星でてんこ盛り?しかし圧縮された分子雲で遠くの宇宙は見えなくなるかも・・これは勘弁してほしいです^^;

michael #xNtCea2Y | URL
2019/02/01 10:28 | edit

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