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Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

タルティーニ 「悪魔のトリル」  

人間には好奇心の一つ、怖い物見たさというか不思議なものへの憧れの心理がある。
夢の中に恐ろしいほど魅力な何かが現われたとしても、目覚めてから具現的に思い出すことはできない、夢そのものがおぼろげで無秩序なせいだろう、
絵や音楽に表すには夢のイメージに近い再創作になりそうだ。 
20161025 0
オカルティックでゾクっとくるほど魅力な音楽を楽しみたければこれだ、
バロック期イタリアのヴァイオリン名手ジョゼッペ・タルティーニのヴァイオリン・ソナタ ト短調「悪魔のトリル」、
タルティーニの夢に現われた悪魔がvnで人間業を超えた凄い曲を演奏した、目覚めてから書き取ろうとしたが、夢で聴いたインスピレーションには遠く及ばなかったという逸話がある、
なお"悪魔のトリル"と言われるのは、第3楽章に現われる重音奏法で動く下の声部と同時に上声部がトリルを行う難度が悪魔的技巧であるためらしい、
sc02_20161025b.jpg

まずバロックvn奏者、アンドルー・マンゼの演奏、
20161025a.jpg
Andrew Manze, violin
harmonia mundi usa 1997年

you tube:Giuseppe Tartini - The Devil's Sonata in G Minor by Andrew Manze
こちらは通奏低音なしの無伴奏vnの演奏だが、まさに夢に現われた悪魔になりきったかのようで、第一楽章は密やかに弱奏で入り、怪しの世界から聴こえ始めるようだ、暗闇の奥で一匹の悪魔が弾くヴァイオリンがイメージできる。
ソロ演奏だけに表現は縦横無尽、悪魔ならここまでやりそうだ、終楽章は特に凄い、ポルタメントの表現が絶妙で、装飾も悪魔の戯れのようだ。

もう1つは通奏低音の入ったパラディアンズの演奏、
20161025b.jpg
The Palladians
Rodolfo Richter, violin (Andrea Guarneri - Cremona 1674)
Susanne Heinrich, viola da gamba
Silas Standage , harpsichord
William Carter, archlute
LINN 2006年

you tube:Giuseppe Tartini - Sonata in g minor, Op.1 No.4, THE DEVIL'S TRILL,- Palladians
vnソロのR.リヒターはグァルネリのオリジナル楽器を使っているそうだ、変幻自在な強弱、じわっと粘るポルタメント、半音パッセージの装飾、魔性の表情を存分に聴かせる。通奏低音も大いに加担している、チェロではなくガンバなのも雰囲気が合う。
第一楽章はシチリアーノのリズム、終り近くでW.カーターはアーチluteでこの悪魔的な和声を掻き鳴らし、強烈な印象、
sc01_20161025a.jpg
第二楽章、vnソロは悪魔的すばしこさ、バスラインをガンバ、チェンバロ、アーチluteの3人が重ねて強調する、
第三楽章、導入のアンダンテはvnとアーチluteのみで弾くのが効果的、vnソロのテクニックは最後まで圧巻。

ご覧いただき、ありがとうございました。

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category: その他・バロック

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コメント

こんばんは。

「悪魔のトリル」、聞きました。
通奏低音入りの演奏は、私には、悪魔というより、むしろ高貴に、優雅に聞こえ、すっかりお気に入りになりました。
オリジナルは無伴奏でしょうから、どうかな~と思いますが……。

yamashiro94 #- | URL
2019/03/18 22:01 | edit

yamashiroさん こんばんは

私も一番に好きなのは、この通奏低音付きのほうです^^おっしゃるとおり、高貴だと思います、ゾクっとくるほど。
ここでの悪魔は、人間を超えた凄技と霊感の持ち主、のように思いますね。

もう一枚は無伴奏の演奏があるとは知らず、興味が湧いて取り寄せました。

michael #xNtCea2Y | URL
2019/03/18 22:28 | edit

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