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Michael: Classic音楽,リュート,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

ツェートマイヤー:ベートーヴェン vl協奏曲  

ツェートマイヤーのブラームスvl協奏曲を聴いたら、次はベートーヴェンと行きたくなりました。これもありがたく兼価盤が出ていました。
vl:トマス・ツェートマイヤー、フランス・ブリュッヘン指揮:18世紀O

be vl con ze

このCDでは1曲目に「コリオラン」序曲を入れ、まず18世紀Oの響きに耳を馴染ませます。「コリオラン」も好きな曲です、曲線的旋律を聴けるのは第二主題部分のみで、あとは角ばった直線的音形で見事に構成されています。
モダン・オケとは異なる重厚感を聴かせる18世紀Oの響きで、次はメインのvl協奏曲。先日のムローヴァ盤とはタイプが異なり、より18世紀的と言えるでしょう。
全楽章速めのテンポを取りながら、ツェートマイヤーは動と静、強と弱の対比を大きく取り、音の動きの素早いところはあえて一音ずつ粒立て鋭く、また穏やかなところは気体が漂うように、フレーズごとに台詞を語るように弾き進めます。ひたすら柔和な美音で流していく聴き慣れた演奏とは違い、長大な第一楽章が長く感じません。第一楽章のカデンツァはあのW.シュナイダーハン編を使っています、原曲はベートーヴェンがピアノ編曲版の為に書いたtimpを伴う型破りなカデンツァで、ツェートマイヤーの演奏指向にはぴったりです。シュナイダーハンの落ち着いた演奏に対し、極めてスリリング。
第二楽章はまさに"静の力"に引き付けられます、オケ伴奏がピチカートになるところなど、ソロvlは殆ど消え入るような弱音で表現します。そのあとオケのffが突如鳴り、第三楽章への準備となります。
第三楽章もリズムの魅力を出しながら、オケはずしっと重厚に聴かせます。ソロvlはスタッカートな表現は思い切りエッジを立て白熱の演奏、チャイコフスキーvl協奏曲の終楽章に迫るような熱気があります。
内容の練られたドラマを見終わったような快演で長時間に感じません。これは何度でも聴きたくなりますね。
古楽器のvlはモダンのように潤沢には響きませんが、木とガット弦によるまさに有機質で素朴な響きは、より肉声の味わいに近く感じます。
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category: ベートーヴェン

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