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O.M.ドンボワ:S.L.Weiss 「L'infidèle」(LP)  

たまに聴いてみたいLP、今日はこれ、 
リュートに親しむ火付け役ともなった1枚で、バロックリュートの録音を最初期に行ったオイゲン・ミュラー・ドンボワの歴史的演奏、
o m dom weiss lp
オイゲン・ミュラー・ドンボワ:バロックlute
PHILIPS(SEON原盤) 1972年録音

バロックluteを手にするうえで、不可欠な作曲家としてよく取り上げる、シルヴィウス・レオポルト・ヴァイス(1687-1750)だが、ソナタ(組曲)1曲を録音したのはこれが初めてだったと思う、それ以前にはA.セゴビアが組曲から抜粋した1曲を録音した例はあったが、案外ギターには編曲し辛いのだ、それでもヴァイス独特の魅力は感じた。
A面に入ったソナタa-moll"L'infidèle"はヴァイスの魅力を紹介するに格好な曲の1つだろう、カップリングされたバッハの音楽とは随分趣きが違うのが印象的だった、これはバロックluteの調弦法と響きから初めて生まれるものだと思った。
当時、古楽専門レーベルだったSEONによる録音も極めて鮮明、リュートの共鳴する弦の響きも豊かに捉えている、本格的な古楽器の復興と録音のクウォリティ向上がうまく重なった。
この録音はyou tubeにも挙っているが、LP盤の音が好ましい、
o m dom weiss lp2
この頃は安定のよい弦といえばギター弦と同質のナイロン及び巻弦しかなく、それらしい音だが、ドンボワの演奏はいたって真面目で端正であり、その後の規範にもなったと思う。
この"L'infidèle"は昔、某ギター誌にギター編曲譜が載ったが、苦労するわりに魅力の半分も出ない;むしろD.スカルラッティの鍵盤ソナタのほうがギター編曲しやすく効果もある、似て非なる楽器なのだ、リュートに持ち替えようと考え出した頃だった。

you tubeからは同じく端正な趣きのミシェル・カルダンの演奏を挙げる、
m c weiss you
you tube:Sonata No. 23 in A Minor, WeissSW 29 "L'infidèle":
Michel Cardin:Baroque lute
I. Entree
II. Courante
III. Sarabande
IV. Menuet
V. Musette
VI. Paysane
組曲の舞曲としては珍しい、MusetteとPaysaneは印象的だった。
weiss tab01
Entreeより
weiss tab02
Musetteより
因みにギターによる演奏も1つ、可動式フレットの楽器だ。
weiss sonata a moll guit
you tube:Mak Grgic plays Weiss Entree from Suite L'infidele
ギターならではのアプローチだろうか、昔よりだいぶ進んでいる。

ところで、この曲のタイトル"L'infidèle"は今は「異邦人」と訳されることが多いが、以前は「不実な女」とされていた、フランス語 infidèleを辞書で引くと、「不実な」、「浮気」と出てくる、薄情「うすなさけ」でもいいかな^^

ご覧いただき ありがとうございました。
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category: Lute music

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コメント

こんばんは。
ドンボワさんは、この録音で手を痛めてしまったんですよね。

リュートの奇士 #nLnvUwLc | URL
2019/04/09 22:29 | edit

奇士さん こんばんは

最初期にバロックリュートの録音を世に出す、という意味で責任重大でもあったでしょうね;納得いくまで録音したら相当無理がかかるかも。

michael #xNtCea2Y | URL
2019/04/09 23:11 | edit

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